VoIPベンチャーのfringlandは4日、VoIPアプリケーション「Fring」を公開した。価格は無料、iTunes Storeにアカウントを持つユーザはApp Store経由でダウンロードできる。対応デバイスはiPhoneおよびiPod touch、動作にはiPhone 2.0ソフトウェアアップデートが必要。
Fringは、マルチプロトコル対応のVoIPアプリケーション。使用できるネットワークは無線LANに限られるが、Fringユーザ間のほか、SkypeやMSN Messenger、Google Talk、ICQのほか、GizmoなどSIPベースのアプリを通じたVoIP通話が可能。Fringを起動した状態であればオンラインの状態が維持され、iPhoneがスリープ状態のときも着信できる。Skypeでは、外部回線との通話 (Skype Out、有料) にも対応するため、固定電話や他社携帯電話など公衆電話回線へ発信することも可能。
インスタントメッセージング (IM) 機能も装備。Yahoo! MessengerやTwitter、AIMユーザとテキストベースの通信を行うことができる。なお、IM機能は携帯電話回線でも利用可能。
FringのiPhone対応版は、任意のアプリをインストール可能にした (ジェイルブレイク済) 状態の機種を対象に、2008年4月に公開されているが、今回はApp Storeを通じた公式アプリとして配布される。FringはiPhone / iPod touch版以外にも、Symbian版やWindows Mobile版が公開されている。