アニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の公開時期が2009年初夏に決定した。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』(以下『破』)は、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』を新たに語り直す『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の第2部にあたる作品で、2007年に公開された第1部『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』(以下『序』)の続編となる。原作・脚本・総監督は庵野秀明氏。クロックワークスとカラーが共同配給を行う。

『序』を踏襲した『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のティーザービジュアル。右上にアスカが、そして右下に新キャラクターが配置されている

2007年9月1日に公開された『序』は、興行収入20億円を記録。同作品の国内DVDセールスはこれまでに60万枚を突破し、この数字は2008年DVD総合売り上げランキング1位となっている(10月6日現在・オリコン調べ)。また『序』はすでに韓国で上映されたほか、アメリカ、フランスなど世界25ヶ国での配給も決定している。

第1部の『序』ではテレビシリーズのヤシマ作戦までが語り直されたが、『破』ではまさしく"破"という文字通りの、常識を打ち破るオリジナル展開へと突入。人気キャラクターのアスカとその愛機、エヴァンゲリオン2号機が登場するほか、『序』のラストの予告編で観衆の度肝を抜いた、新キャラクターと新エヴァンゲリオンがついに登場。ストーリー面においても、ビジュアル面においても、まだ誰も目撃したことのない、前人未到の領域に踏み込むこととなる。

このほか英語タイトルも決定しており、『序』は『EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE.』というものだったが、『破』は『EVANGELION:2.0 YOU CAN (NOT) ADVANCE.』と題されている。

また今回の発表によれば、『新劇場版』は「全4部作(公開は3回を予定)」と明記されており、『破』に続く第3部『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:急』と完結編『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?』が同時公開となることが、あらためて明らかになっている。

前作『序』の公開から1年以上が経過し、なかなか明らかにされない情報にやきもきしていた人も多いはず。2008年公開予定という当初のスケジュールからは後ろにずれ込んでしまったが、まずは公開時期の決定を喜びたい。2009年のアニメシーン、ひいては日本の映像シーンの台風の目となる『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。その公開日まで、あと約半年(+??日)……。

(C)カラー・GAINAX