スターバックス コーポレーション(本社: 米国)とサントリーは21日、缶入りエスプレッソ飲料「スターバックス ダブルショット®」を2アイテムを発売する。濃厚なミルクとクリームの味わいが特徴という「エスプレッソコンパーナ」と、力強いコーヒー感のある「エスプレッソドッピオ」で、販売は1都10県のコンビニエンスストア限定となる。2商品共に、アイス・ホットに対応している。
※1都10県: 東京・神奈川・千葉・埼玉・群馬・栃木・茨城・静岡・山梨・長野・新潟
両社は2005年より、すでにコンビニエンスストア限定のチルドカップコーヒーシリーズとして「スターバックス ディスカバリーズ®」を展開している。今回発売となるのは、"缶コーヒー"というカテゴリの商品ではあるが、140g缶を使用し、価格は170円(税抜)。一般的に缶コーヒーには190g缶を用い、価格が120円程度であることを考えると、"プレミアム感"のあるアイテムになっているといえよう。
"スターバックス エクスペリエンス"の提供
さらに注目すべきはコーヒー豆。「スターバックス コーヒー」店舗で提供されるエスプレッソ系ドリンクには、深煎り豆の「エスプレッソロースト」が使われているが、「スターバックス ダブルショット®」シリーズにも同じ豆が用いられている。発売に先駆け開催された記者発表会で、スターバックス コーポレーション グローバルコンシューマー プロダクト事業部インターナショナルビジネス担当ヴァイスプレジデントのリッチ・ディペンシエ氏はその点について次のように述べている。
「RTD(Ready To Drink)商品として先に発売していた『スターバックス ディスカバリーズ』にも『エスプレッソ ロースト』を使っており、『ディスカバリーズ』を飲んでも、そして『ダブルショット』を飲んでも、スターバックス店舗に来ることができないお客様は、本格的なエスプレッソ飲料にできる限り近い味わいが楽しめるようになっているのです。私たちは、どんな状況においても同じ"スターバックス エクスペリエンス"を提供したいと考えています」。
写真左からスターバックス コーポレーション グローバルコンシューマー プロダクト事業部インターナショナルビジネス担当ヴァイスプレジデントのリッチ・ディペンシエ氏、スターバックス コーヒー ジャパン 代表取締役最高経営責任者(CEO)兼最高執行責任者(COO)のマリア・メルセデス・エム・コラーレス氏、サントリー常務取締役食品事業部長の山本弘文氏、食品事業部部長の長手優氏 |
それではここから、今回発売となるそれぞれの商品に目を向けていってみよう。「スターバックス ダブルショット® エスプレッソコンパーナ」は、エスプレッソとミルク、クリームを合わせたもの。"コンパーナ"はイタリア語で、"with cream"を意味する。非常にミルク感が強い味わいではあるが、深煎り豆を使うことでコーヒーの風味が損なわれず、しっかりと残っているのが特徴だという。
「スターバックス ダブルショット® エスプレッソドッピオ」は、エスプレッソに少量のミルクと砂糖を加えて仕上げているので、ブラックコーヒー感覚で楽しめるとのこと。なお、"ドッピオ"はイタリア語で、"double"を意味する。
これら2商品の開発には、2年を要したとのこと。「『スターバックス コーヒー』店舗と限りなく近い本格的な味わい」(サントリー食品事業部部長・長手優氏)という「スターバックス ダブルショット®」の誕生によって、日本の缶コーヒー市場がどのように変化していくかに注目だ。