フンシス・フォード・コッポラ監督の名作『ゴッドファーザー』のデジタル修復版DVD-BOX『ゴッドファーザー・コッポラ・リストレーション』の発売を記念したイベント「GF×GQコッポラNight」が2日、都内で行なわれ、映画監督の井筒和幸、タレントの杉本彩らが出席した。

杉本彩(左)と井筒和幸監督

トークショーでは、杉本が愛と男について「ギラギラした男性、やっぱりこの映画に出てくるような、何かと闘ってる男に惹かれますね。戦いを放棄した男性はひとつも魅力がないし、愛を注ぎたいとは思わない」と堂々コメント。さらに「私自身も毎日戦っています。自分自身とも世間とも戦っている。そこで支えになっているのは愛。愛が根底にあるかないかでその人の強さが変わってくると思います。真実は愛しかない。自分の中にも確固たる愛があります」と熱く語った。

また、1972年に公開された名画がDVDで蘇ることについて杉本は「魅力的な男たちがいっぱいでてくる。大人になった女性も是非見ていただきたい。男という生き物の面白さが凝縮されている。男って、どういうところがセクシーなのか、何が男らしさなのかということが映画の中から感じられますよね。女性が抱かない欲望、男性だからこその愛と野望に満ちたギラギラしたものも描かれています。若いときにはわからなかったけど、この年になって、いろいろな男性を見てきて、『男って本当にこういう生き物だよな』って。何かを手に入れるためにいろいろな代償を払っていくような……」と独自の男論を展開した。

杉本に花束を贈る井筒監督。「久しぶりに会うからね、こうして花束も持ってきたわけですよ。カメラマンさんちゃんと撮ってな」

「マフィアの世界をイメージした衣装にしてみました」と杉本

一方、井筒監督は映画『ゴットファーザー』シリーズについての熱い想いを語る。「この映画のカット割りを知りたくて何度も見た覚えがある。でも最初の1分でどうでもよくなってくるんですよ。つまり何度見ても引き込まれる。根源的な映画の鬼門、マスターズですね。今の映画の手法は全部『ゴッドファーザー』からなんです。黄金色のシックな黒の画調を最初に取り入れた映画でもあるし、世界の映画のルックがここから変わった。革命的な映画だね。それに僕らがリアルタイムで見ることができたのはうれしい」と絶賛していた。

『ゴッドファーザー・コッポラ・リストレーション DVD BOX』は、新デザインのパッケージの5枚セットで10月3日に発売される。