東京の青山スパイラルホールにて9月28日、『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン第1話プレミアム試写会が開催された。『機動戦士ガンダム00』はファーストシーズンとして、MBS系列にて2007年10月から2008年3月まで放映。半年を空け2008年10月より、セカンドシーズンの放映が開始される。

『機動戦士ガンダム00』セカンドシーズン。再び始まる武力介入。刹那・F・セイエイ(中央)たちを待つのは……。MBS・TBS系列で10月5日(日)の17時より放映開始

ファーストシーズンでは全国各地で試写会が行われたが、今回は東京のみでの開催となり、一般参加者は100名限定。それでも全国から2万通を超える応募があったとのことで、まさに競争率200倍以上のプレミアムな試写会となった。

第1話上映後の興奮冷めやらぬ会場に、監督、声優陣、ゲストらが登場。セカンドシーズンへの意気込みなどを聞かせてくれた

<あらすじ>
西暦2312年。ソレスタルビーイングと、国連軍との最終決戦から4年。地球連邦政府を樹立した人類は、さらなる国家の統合、人類の意思統一を目指すべく、連邦正規軍とは別に、独立治安維持部隊『アロウズ』を組織する。しかし、その実態は、統一に名をかりた反政府勢力や主義、思想等への非人道的な弾圧であった。夢を叶え、ルイス・ハレヴィとの約束を守るべく、宇宙技術者の道に進んだ沙慈・クロスロードも、否応なく連邦政府の改革に巻き込まれていく。一方、4年前の最終決戦で生き延びた刹那・F・セイエイは、ソレスタルビーイングによって変革を促された世界の行く末を見つめていた。再び動き出す世界で刹那や沙慈の進み行く先はどこに向かうだろうか? その再生を破壊する――。

会場には水島監督のほか、キャスト陣として刹那・F・セイエイ役の宮野真守、ロックオン・ストラトス役の三木眞一郎、アレルヤ・ハプティズム役の吉野裕行、ティエリア・アーデ役の神谷浩史が登場。セカンドシーズンへの意気込みを語った。

刹那・F・セイエイ役の宮野真守

ロックオン・ストラトス役の三木眞一郎

アレルヤ・ハプティズム役の吉野裕行

ティエリア・アーデ役の神谷浩史

宮野真守(刹那・F・セイエイ役)
「第1話は、まるで劇場版を見ているようなハイクオリティな仕上がりです。本当にキャストも大興奮できる作品になっているので、力を尽くしてがんばります」

三木眞一郎(ロックオン・ストラトス役)
「オープニングの最中に涙が出てしまいました。また動き出すなというのを感じ、自分自身もうれしく思っています。気合いを入れ直して、全力でぶつかっていこうと思います」

吉野裕行(アレルヤ・ハプティズム役)
「悔しいけど第1話を見た瞬間に泣きました。ファーストシーズンでソレスタルビーイングは、言ってしまえば負けっ放しですので、正直早くストレス解消したいです(笑)」

神谷浩史(ティエリア・アーデ役)
「セカンドシーズンで多くの謎が明らかになると思うので、みなさん毎週見てください。またアッキーナに自分の演技を気に入っていただけているということなので、誰よりもセカンドシーズンがんばります(笑)」

また、ゲストにはファーストシーズンの試写会に続き、お笑い芸人の土田晃之が登場したほか、アッキーナことタレントの南明奈が応援に。南はセカンドシーズンより新登場する少女、ミレイナ・ヴァスティの衣装をもとに制作されたコスプレを披露し、イベントに花を添えてくれた。またサプライズとしてガンダム好きとして知られる中日ドラゴンズの落合博満監督から、ビデオメッセージが到着。スクリーンに落合監督の姿が映ると、会場からも驚きの声が上がった。

ゲストで登場した土田晃之(左)と、南明奈(右)

中日ドラゴンズの落合博満監督

土田晃之「今日、監督と会うと丸坊主で、つまらなかったらボコボコにするとファーストシーズン試写会で言ったのを気にしているのかと思った(笑)」

南明奈「キャラのなかではティエリアが好きです」

落合博満監督「リーグ優勝できなければ『ガンダム』は見ないという約束だったのですが(笑)、第1話を特別に見させていただきました。設定が前シーズンの4年後ということで、登場人物がどう大人になっているかを見る楽しみがあると思います」

多くの伏線を残して終了したファーストシーズンだけに、気になるのはセカンドシーズンの展開。「なにもしゃべれない(笑)」と水島監督は会場で言いながらも、注目ポイントとして下記のコメントを述べた。

ファーストシーズンより引き続き監督を務める水島精二監督

水島精二監督「今回僕ら制作スタッフが試みとしてやったのは、アクションをもっとやろうということです。デザインのラインを少なくして、今回アニメーターがどんどん描けるようにしました。メカデザインの側で線を取ってもらうようにしたので、シンプルな線のなかにもデザイナーがこだわった線が全部残っています。スタッフ全体でよりアニメーションの最終形態というものを意識して作ろうというのでやっているので、それが絵に出ています。キャラクターのドラマも積み重ねていき、最後にきっちりと見せられるように作品を作っています。おもしろいものになると思いますので、ぜひ最後まで見ていただけたらと思います」

その言葉どおりに第1話は、モビルスーツ同士によるアクションを中心に展開。ロボットアニメとしてのおもしろさを十分に味わえる内容で、『00』を知らない人にとっても見応えのある内容となっている。またファーストシーズンから4年後という設定で始まり、キャラクターの成長した姿が見られるのもファンにはうれしいところ。ぜひその幕開けを、じっくりと楽しんでほしい。

またセカンドシーズンは地上波のほか、無料動画サイト・GyaOでも10月12日から配信開始予定。それに先立ち、現在ファーストシーズン全話を10月6日まで配信中なので、こちらで予習、復習をしておけば、よりセカンドシーズンを深く楽しめるはずだ。

イベント出演者陣による集合写真。セカンドシーズン放映開始を祝うにふさわしい内容となった

(C)創通・サンライズ・毎日放送