CEATEC JAPAN 2008の開催中に、社名をパナソニックに変更した同社ブースでは、その半分程度のスペースを使って、同社の考える、近い将来の暮らしに関しての展示を行うコンセプトゾーンを展開している。
コンセプトゾーンは、「コンセプトゾーン1(3-5年後のくらし) 空間まるごと一歩先のくらし」「コンセプトゾーン2(3-5年後のくらし) ネオ・ビエラリンクの世界」「コンセプトゾーン3(2015年以降のくらし) 未来リビングの提案『ライフウォール』」の3つに分けられている。3-5年後の2つのゾーンでは、先進のエコライフや、ビエラリンクをコアにした家電製品の一元的なコントロールなどを提案。ここでの展示は、例えば、カーナビから、自宅の玄関の施錠をコントロール、レコーダーの録画予約や録画された内容の視聴といったように、現在の製品でもすでにその一部が実現している機能が中心となる。一方の"2015年以降のくらし"では、壁一面に拡がるディスプレイ「ライフウォール」による、新しいインタフェースが中心の展示だ。
また、コンセプトゾーンの横では、4Gbpsの広帯域で、フルハイビジョン映像やマルチチャンネルサウンドなどを無圧縮で無線伝送する「WiressHD」のデモンストレーションが行われている。チューナー/レコーダー/3.1chスピーカーをすべて無線化することで、完全なレイアウトフリーが実現している。またWiressHDは、HDMIと同様にコントロール信号も送ることが可能で、ビエラリンクにも対応する。
それ以外では、8月26日に発表されたプラズマテレビ「PZR900」「PZ800」シリーズ、25日に発表されたBDレコーダー「DMR-BW930」「DMR-BW830」「DMR-BW730」「DMR-BR630V」などの新モデルを展示する。同社ブースでは世界最大サイズのプラズマテレビの展示がおなじみとなっているが、今回は現行の103V型の「TH-103PZ800」だけでなく、150V型のモデルが参考出品されている。ただし、150V型モデルを市販するかどうかは、まだ決定されていないとのこと。現行の103V型のサイズが個人向けとしては限界で、150V型のモデルを市販したとしても、公共スペースなどでのニーズを中心としたものになるだろうとしていた。