日本ビクターは、薄型テレビやレコーダーだけでなく、デジタルオーディオプレーヤーやパーソナルオーディオシステム、ハイビジョンムービー、さらにはピュアオーディオといった、幅広い分野の展示を行っている。

同社ブースでは、次世代液晶テレビ用の映像エンジン「GENESSA PREMIUM II」による高画質化のデモや、180Hz駆動のデモ、さらに、2D映像をリアルタイムに3D映像に変更する技術デモなどが行われている。これらは、おもに海外市場向けの製品に搭載されるとのことだが、同社では、国内の液晶テレビを、シアター向けの大画面に特化するとしているので、これらの新技術を搭載した製品が発売される可能性は否定できない。

また、LEDをバックライトに使用した超薄型テレビを参考出品。従来、同社が参考出品していた超薄型テレビは、チューナーとディスプレイ部分が一体型だったが、今回展示しているモデルは分離型。ディスプレイ部分は4cm程度と薄く、よりスタイリッシュになっている。さらに、この超薄型テレビを使用したシアターシステムも展示。また、新開発された8KのD-ILAデバイスを採用したプロジェクターや、200インチの4Kプロジェクターのデモなども行われている。なお、8Kのプロジェクターは、コントラスト比110万:1。部屋を暗くした場合、映像の黒は部分を、本当に真黒にすることが可能だ(8Kプロジェクターは静止画のみのデモ)。

ムービーの「Everio」シリーズでは、現行モデルのほかに、メモリーカードをメディアとして使用する非常にコンパクトなモデルを参考出品。筒型のモデルと、L字型のモデルを展示している。サイズは、タバコの箱を1.5倍程度の厚さにしたぐらい。

LEDバックライトを採用した、超薄型テレビ

参考出品、限定モデルの「EX-AR3」

オーディオ関連では、9月に発売された振動板にマグネシウム合金を採用したHi-Fiスピーカー「SX-M7/3」を展示。試聴スペースも用意されている。また、16日に発表された、ウッドコーンスピーカー搭載コンパクトコンポ「EX-AR3」と、さらにそのスピーカーを中心にチューニングを行った「EX-AR3限定モデル」を参考出品。そのほかにも、K2テクノロジー採用モデルや、デジタルオーディオプレーヤーなどのゼネラルオーディオ機器などが試聴可能な形で展示されている。

振動板にマグネシウム合金を採用した「SX-M7」の試聴スペース

参考出品されている超小型デジタルムービー