KDDIブースの外観

CEATEC JAPAN 2008のKDDIブースでは、研究開発中の技術紹介やコンセプトモデルの展示を行っていた。このほか、11月に提供予定のセットトップボックス「au BOX」、同社初のスマートフォン「E03HT」なども展示されていた。

ソーラーパネルを使用したコンセプトモデルを展示

au design projectを展開するなど携帯電話の“デザイン“に力を入れるKDDIだが、今回はソーラーパネルを使用したコンセプトモデルを展示していた。人工衛星のようなデザインが特徴の「Voyage」は参/MILEがデザインを担当。宇宙をイメージしたデザインとなっている。坪井浩尚氏がデザインした「soup」は、スクエアなデザインが特徴のスライドタイプ。あらゆる機能がお互いに依存して溶け合った状態をイメージしている。このモデルも、ソーラーパネルによる補助充電が可能。両モデルともすぐに商品化する予定はないが、ニーズを聞きながら開発を進めていく予定だという。

背面にソーラーパネルを持つ「Voyage」

「soup」は、ゴムタイプの柔らかい素材で作られている

家庭のTVでLISMOの音楽・動画が再生できる「au BOX」

PCがなくても音楽やビデオの管理が可能

11月1日から月額315円でレンタル開始予定の「au BOX」の展示もおこなっていた。au BOXは、家庭用のテレビなどに接続して利用するセットトップボックス。楽曲の管理、ビデオの転送などが行えるほか、携帯電話用サービスのLISMOが家庭のテレビで利用できるようになる。

本体にUSB端子を搭載しており、au携帯電話を接続すればau BOXと携帯電話間でコンテンツを転送できる。また、ブロードバンドのインターネット環境を利用して、LISMOのコンテンツを購入する際に、携帯電話からパスワードを入力できる。なお、このUSB端子にデータ通信用端末を接続して、データ通信として利用することはできない(携帯電話をモデム代わりに利用することもできない)。

au BOXは、KDDIが提供しているインターネット接続サービス「ひかりone」以外にも対応しているが、「ひかりone」なら多チャンネルサービスが利用できる。この場合、月額2,520円で、スペースシャワーTVやキッズステーションなど専門チャンネル40チャンネルが視聴できる。

KDDI初のスマートフォン「E30HT」を初公開

QWERTYキーボード、TouchFLOなどで快適な操作が可能な「E30HT」

KDDI初のスマートフォン「E03HT」も展示されていた。ケース内での参考出展であったが、そのサイズ、質感が感じられる。E03HTはHTC製の端末で、同社独自のインタフェース「TouchFLO」を搭載する。約2.8インチ液晶(480×640ドット)、約320万画素カメラ、GPSなどを備える。発売時期と価格の詳細は未定。