渋谷パルコファクトリーにて10月3日より、美少女フィギュア造形のトップランナーとして知られる「ボーメ」氏の作品を一堂に会する「ボーメ アーティストデビュー10周年記念展」が開催される。10月20日まで。入場料一般300円。
ボーメは、「チョコQ(旧チョコエッグ)」などの食玩フィギュアで一世を風靡した海洋堂に所属する造形作家。1961年大阪府出身で本名は非公開。「美少女フィギュア」というジャンルがまだ存在していなかった時代に、2次元の絵のイメージを壊すことなく造形するノウハウをゼロから構築したパイオニアのひとりとして知られる。その名声は今や海外にまで知られ、パリのカルティエ現代美術財団主催の企画展に招聘されるなど、業界を牽引するトップランナーとして精力的な制作活動を続けている。
今回の展示では彼の初期作品から最新作まで約80点を一挙に公開するとのこと。ボーメの制作するフィギュアのほとんどはガレージキット即売イベントで販売される当日限定商品であるため、後日一般の人が完成品を目にする機会はこれまでほとんどなく、異例の展示会になる。また、彼の作品の多くはフィギュアとしてはかなり大型の50cm級であるため輸送や取り扱いが非常に困難で、これほどの数のボーメ作のフィギュアが同じ場所で展示された例は過去に一度もなく、本展覧会が史上初の試みだという。