新コンセプトのもと新サービスも発表

さて、「壁のない世界」の利用シーンとはどんなものなのだろうか。Windows Vista(OS)、Windows Live Wave2(ネット)、Windows Mobile 6.1(モバイル)といった同社プラットフォームをお互いに、あるいは、TVやデジタル機器と連携させてデジタルライフの提案を掲げていくというもので、その一例のデモンストレーションやスポンサーとの新サービス紹介が行われた。

PC以外のモバイルやデバイスとWindows Liveとの連携
ブルックス氏自らが行ったのは、Windows Mobile搭載の「HTC Touch Diamond」で撮影した写真をWindows Live スペースにアップロードするデモだ。さらに無線LANで繋がったデジタルフォトフレーム(ソニー「CP1」)にダウンロードし表示するといった利用シーンが説明された。

スマートフォンで撮った写真をその場でブログにアップし、簡単に共有できるというフォトシェアリングを実演

スカパーとの連携、PC向け有料コンテンツ配信サービス開始
スカイパーフェクト・コミュニケーションズの各チャンネルコンテンツをWindows Vista Home Premium/Ultimate標準搭載のWindows Media Center(MCE)向けに配信する「スカパー! Net てれび」を発表。PC向け有料コンテンツ配信するサービスで、発表当日の9月30日より開始、そのデモを行った。

MCE向けに番組を配信「スカパー! Net てれび」が9月30日よりスタート。「囲碁・将棋チャンネル」「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」「パチ・スロ サイトセブンTV」を提供、12月から「ディズニー・チャンネル」を配信予定

スカパーJSAT 取締役 執行役員副社長 スカパー事業部門長 仁藤雅夫氏。チャンネルは今後も順次追加していくと予定という

Windows Media Centerによるテレビとインナーネットコンテンツの融合
同社は、今年6月、Windows Vistaの地デジ対応についてすでに発表しているが、その本格的な動きとして、

  1. PCメーカー各社による地デジ対応Windows Media Center搭載PCの順次出荷開始(エプソンダイレクト、オンキヨー、マウスコンピューター、富士通)
  2. テレビのショッピング番組と連動したWindows サイドバーガジェットの提供開始

を発表した。東京放送(TBS)のショッピング番組と連携した「ishopガジェット」とフジテレビの「ガジェットちゃんねるフジテレビ番組表がジェット」を使って、番組内のオススメ商品情報がガジェットで配信される様子や、クリックひとつでテレビ視聴ができる様子をデモして見せた。

地デジに対応したMCE搭載PCでのデモ。データ放送画面もスムーズに表示されていた

TBSのショッピング番組と連携した「ishopガジェット」。デスクトップ上に取り扱い商品が表示されるほか、クリックすると商品情報を表示

その他には、ウィンドウズデジタルライフスタイルコンソーシアム(WDLC)の最新動向の説明があり、ブース内では上記デモに加え、Internet Explorer(IE) 8や同社のクロスブラウザ対応のプラグインMicrosoft Silverlightの利便性の説明も行われていた。

CEATEC JAPAN 2008におけるマイクロソフトブース。なかなかの盛況ぶり

IE8のコーナーでは、新機能やSilverlightを使ったWebサイトなどが紹介された

基調講演でブルックス氏がフォトシェアリングのデモを行なったが、同社ブースでも同じことを体験できる

Windows Live Messengerと携帯電話間でのやりとりも体験。Messengerで送信したメッセージが携帯電話に届く