東京・新宿の日本青年館で30日、10月11日公開の映画『フレフレ少女』の完成披露試写会が行われ、主演の新垣結衣、永山絢斗、柄本時生、斎藤嘉樹、内藤剛志、渡辺謙作監督が登場した。新垣率いる櫻木高校応援団のメンバーが応援団の正装で、「フレーッフレーッニーッポン!」とすべての人たちにエールを送った。
学ランにハチマキ姿で登場した新垣結衣 |
『フレフレ少女』は、もともとは文学少女だった桃子(新垣)が、恋をした野球部のエースのためにわずか部員1名という応援団に入部。部員集めに奔走し、果ては団長として学ラン・ハチマキ姿で、仲間たちとともに奮闘する青春物語。
男顔負けの表情で気合のエール送った新垣。終了後はにらみ顔から一転、「噛んじゃいましたけど、元気は伝わったでしょうか。きょうはぜひ楽しんでいってください!」とはにかみながら挨拶。「この映画で気づかされたことがあったんです。それは、誰かを応援することは自分自身を応援するということ。『(人を)応援するために、自分たちもがんばる』という応援団の決まりがあるんですが、それは、応援団に限ったことじゃないんですね」と満面の笑顔を見せた。
一方、劇中で「想いが通じれば、奇跡は起きる!」というメッセージを放つ応援団OB・柳原を演じる内藤も、新垣の言葉に続けて「人を応援しながらも、気づいたら自分にエールを送っている。スポーツ選手を応援している時にふと感じるのは、"応援している自分"に気づくこと。『あれ、オレってこんなに熱かったのか』と、そこに気付かされる。自分にエールを送り続けることの大事さを再発見できた作品です」と振り返った。
また、「想いが通じれば、奇跡は起きる! と感じたことは?」という質問に内藤が「大阪から東京へ出てきた最初の夏、代ゼミ(予備校)に行ったときに、凄くきれいな女性に出会って、すぐに口説こうと思ったんです。それでナンパしたら、嫁さんになってました。18のときに知り合った人と今も暮らしています。奇跡ですね」と語ると、新垣は「私はこの作品の撮影に入る前、プライベートでネガティブになっていました。でも、撮影を終えてこの映画を見たときに、そういう奇跡を信じてみようと思えるようになりました。皆さんも同じ気持ちになって熱くなってくれればいいなと思います」と繊細な一面を窺わせながらも、前向きに語っていた。