カードローンは基本的に、借りた後の使い道は自由で、何にでも使えるローンです。どこで借りるかにもよりますが、初めて利用する場合はたとえば年利18%などと、自由に使えるだけに金利もそれなりの金利となります。しかし、使い道が決まっていることで、通常の自由に使えるローンよりも低い金利で利用できる、目的別ローンがあることも抑えておきましょう。今回は銀行で利用できる目的別ローンのうち、自動車ローンについてレポート。取り上げる金融機関は、三井住友銀行とみずほ銀行です。
年4.1%と低利!三井住友銀行の「新車ローン"ネットdeカー"」
三井住友銀行の自動車ローン「新車ローン"ネットdeカー"」は、新しいタイプのローンです。
メリットは、手軽にネットで申し込みができ、同行の口座開設も不要。ネットだからこそ金利が安く、スピード審査で返事がもらえます。手数料や保証料、全額繰上げ返済手数料が無料で、買う車が決まっていなくても申し込みができます。
申し込みできるのは、満20歳以上、完済時満70歳以下、前年度税込年収が200万円以上(個人事業主の場合は所得金額)、同行指定の保証会社であるクオークの保証が受けられ、かつ国産新車正規ディーラーから新車を購入する人です。ちなみに、国産新車正規ディーラーとは、スズキ、スバル、ダイハツ、トヨタ、日産、マツダ、三菱といった自動車メーカーのホームページに掲載されている正規ディーラーのことです。
使い道は、もちろんディーラーに支払う新車購入資金と新車購入時にあわせてディーラーに支払う諸費用および付属機器の購入資金です。この新車の利用者は、本人または本人の同居親族の人限定です。
融資金額は、50万円~500万円(1万円刻み)。融資期間は、7カ月~7年1カ月(1カ月刻み)。返済回数は最大84回です。
気になる金利は、9月中に借りた場合は年4.1%の変動金利です。融資期間中は年2回の金利の見直しがあります。もしこの金利で200万円を借りて、金利が5年間変わらないまま返済した場合の目安を見てみましょう。返済回数は60回となり毎月の返済額は3万6,923円(ボーナス返済なし)。返済総額は222万2,213円となります。
融資方法は、利用者がローン契約書などを送ってから10営業日後に指定のディーラー名義の預金口座に直接振り込まれます。返済方法は毎月元利均等返済で、半年ごとのボーナス返済も併用可能。毎月26日に返済金額が指定口座から口座振替されます。
同行には、金利が年5.375%と「新車ローン"ネットdeカー"」よりも若干高くなりますが、中古車の自動車、オートバイの購入資金、運転免許の取得資金、車検や修理費用などにも利用できるマイカーローンもあります。
最長6カ月の元金据置ができるみずほ新車ローン
みずほ銀行の自動車ローンは「みずほ新車ローン」です。申し込みできるのは借入時の年齢が満20歳以上満66歳未満で、最終返済年齢が満71歳未満、勤続年数(自営の人は営業年数)が2年以上、前年度税込年収(個人事業主の人は申告所得)が200万円以上で安定した収入が受けられる、保証会社の保証が受けられる人です。
資金使途は新車購入資金で、借入金額は10万円以上300万円以内(1万円単位)です。ただし、今回の借り入れと他の無担保借り入れ金残高(カードローン極度額を含む)との合計が前年度税込年収の50%以内となります。
借入期間は6カ月以上7年以内(1カ月単位)、最長6カ月(1カ月単位)の元金据置も可能です。金利は変動と固定のいずれかを選択できますが、途中での変更はできません。9月中の借り入れの場合、変動の場合5.775%、固定が7.650%です。
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金野和子
マネーライター。マネー雑誌の記者として12年働いたのち、フリーのマネーライターとして独立。おもにマネー雑誌や女性誌、経済誌や新聞などで、マネー関連の記事の編集・執筆を手がける。