マーケティングリサーチのインテージは、「taspo(タスポ) 所有状況」および「タバコの購買チャネル変化」の実態調査をおこなった。それによれば、タスポの所有率は広がらず、タバコ購入先が男女ともに自販機からコンビニやスーパーへ大きくシフトしていることが判明した。調査は、タスポ稼働後の7月17~22日に京浜・近畿エリアに住む20~59歳の男女個人4,380人を対象に行なわれ、期間内にタバコを購入した人を対象に集計した。
タバコの購買チャネルの変化を見ると、2007年のタバコ購買チャネルは、自販機が44.1%とトップだったが、タスポ導入後の2008年では、コンビニエンスストアが52.9%と大きく増加、自販機は19.8%と減少した。とくに男性は自販機での購入が半減し、コンビニエンスストアでの購買が55.3%と増えた。一方、女性は、コンビニとスーパーでの購買構成比が、共に増えている。
こうした結果を裏付けるかのように、タスポ所有率は低迷している。7月下旬の喫煙者全体のタスポ所有率(既に持っている+申込済み)は33.1%。今年5月と、全国で「成人識別タバコ自動販売機」の稼働を開始した7月下旬の所有率を比較すると、男性は21.4%から35.3%へ増加。女性は15.1%から27.9%と約2倍となっている。しかし、最も所有率が高い50代男性でも46.8%にとどまっている 。さらに「申し込む予定」との回答も、5月は39.7%だったが7月には13.4%と減少する一方、「持っていない/申し込まない」が増加(5月38.0%から7月53.2%)している。