独Carl Zeissは、ケルン・メッセで開催中の「photokina 2008」(フォトキナ)において、レンズを中心とした同社製品を紹介している。その中で、9月16日に発表されたばかりのキヤノンEFマウント用「ZE」レンズなども展示していた。
キヤノンEFマウント用初のレンズとなるのが「Planar T* 1.4/50 ZE」「Planar T* 1.4/85 ZE」の2本。電子接点を搭載するため、プログラムオート、シャッタースピード優先、絞り優先、マニュアル露出のいずれの動作にも対応する。
AFには対応せず、MFのみとなるが、フォーカスエイドは利用できるため、ピントが合ったとカメラが判断した位置で測距点が光って知らせてくれる。デジタル一眼レフカメラを使う場合、レンズデータと露出値はEXIFに記録されるようになっている。そのほか、E-TTL調光もサポートしている。
展示ではPlanar T* 1.4/50 ZEが「EOS 5D」に、Planar T* 1.4/85 ZEが「EOS 40D」に装着された状態。ずっしりとした高級感のある金属製のボディで、フォーカスリングのみで絞りリングはない。「MADE IN JAPAN」の表記も見られた。フォーカスエイドもサポートするので、MFとはいえすばやいピント合わせが可能だった。
発売は、現地では今年中、価格はPlanar T* 1.4/50 ZEが579ユーロ、Planar T* 1.4/85 ZEが999ユーロ。現時点では国内での発売は正式発表されていないが、ブースの説明員によれば「年内にも」ということだった。価格に関しては不明だった。
ほかにも、フルサイズセンサー搭載デジタル一眼レフや銀塩一眼レフ向けの超広角単焦点レンズ「Distagon T* 2.8/21」やライカMマウント互換ZMマウント採用の「Tele-Tessar T* 4/85」も出展されていた。