日産自動車は、クロスカントリータイプ4輪駆動のSUV「ムラーノ」をフルモデルチェンジし、29日より発売を開始した。価格は315万円から404万2,500円。
初代「ムラーノ」は2002年に北米市場に投入され、斬新なデザインやスポーティな走行性能により評価を得た。新型「ムラーノ」は、初代のイメージを継承しつつ、各部を進化。 グローバルモデルとして、1月の北米での発売をはじめとして、世界約170ケ国での発売を予定。
エンジンは3.5L(リッター)のVQ35DE型、もしくは2.5LのQR25DEが搭載される。トランスミッションはCVTだが、路面状況等に応じて変速パターンを変更する「アダプティブシフトコントロール(ASC)」を装備。動力性能と燃費が最適になるよう制御されるという。「ALL MODE 4X4-i」と呼ばれる4輪駆動システムにより、滑りやすい路面でも適した前後トルク配分を行なう。
ボディには、新しいD-プラットフォームを採用。フロント側は新ジョイントメンバー構造の採用や左右ショックアブソーバー間の結合強化、リヤ側はリヤサイドメンバーの断面拡大や左右ショックアブソーバー間の結合強化、クロスメンバーの追加等により高剛性ボディを実現した。また、超ハイテン材(780MPa級)の大幅採用などにより、高い衝突安全性能の実現と軽量化を両立したという。
快適性の面では、ガラスルーフとフロントウインドウのつなぎ目を1枚のパネルのようにした「スタイリッシュガラスルーフ」、柔らかな空気の流れで風を直接体に受けずに快適さを得られるマイルドフローエアコン、ヘッドランプ点灯時やドアオープン時などに点灯するキー連動室内照明システム、電動で復帰する6:4分割可倒式リヤシート、ワンタッチで簡単に開けられるラゲッジ分割機構、リモコンキーでも電動で開閉できるリモコンオートバックドア、BOSEサウンドシステム、カーウイングスナビゲーションシステム(HDD方式)などを採用した(一部オプション)。
そのほか安全面では、バイキセノンヘッドランプ、ハロゲンフォグランプ、フロント雨滴感知式無段間けつワイパー、高輝度LEDリヤコンビネーションランプ、ABS(アンチロックブレーキシステム)、VDC(ビークルダイナミクスコントロール)+ブレーキLSD、全席低フリクションシートベルト、各種エアバッグシステムなどを採用している(一部オプション)。