9月19日~9月25日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)

Booksベストセラー週間総合ランキング9月19日~9月25日では、『朝バナナダイエット』(はまち。)と『流星の絆』(東野圭吾)の2タイトルが再浮上してトップテン入りしたが、新登場で総合10位以内にランク入りしたタイトルはなかった。

順位 書籍名(出版社) 著者
1位 O型自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
2位 A型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
3位 徳間アニメ絵本 崖の上のポニョ(徳間書店) 宮崎駿
4位 B型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
5位 悩む力(集英社) 姜 尚中
6位 AB型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
7位 朝バナナダイエット(ぶんか社) はまち。
8位 からだにおいしい野菜の便利帳(高橋書店) 板木利隆
9位 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) 水野敬也
10位 流星の絆(講談社) 東野圭吾

Booksベストセラー週間総合ランキング9月19日~9月25日では、『朝バナナダイエット』(はまち。)と『流星の絆』(東野圭吾)の2タイトルが再浮上してトップテン入りしたが、新登場で総合10位以内にランク入りしたタイトルはなかった。

『朝バナナダイエット』(はまち。)は約3カ月ぶりにトップテンに返り咲いた。本の内容はタイトル通り、朝食をバナナにすることでやせられるというもの。特別な工夫や我慢がいらないことから手軽なダイエット法として人気を集めたが、最近テレビ番組でタレントがこれを紹介したことから再び火がついた格好。スーパーの店頭からバナナが消えたなどと報じられている。

『流星の絆』(東野圭吾)は、2006年に「容疑者Xの献身」で第134回直木賞を受賞するなど圧倒的な筆力で本格的・実験的なミステリーを数多く世に送り出してきた作者によるミステリー。14年前に両親を惨殺され、詐欺師として生き延びていた三兄弟が最後のターゲットに選んだレストラン御曹司の父親は両親の仇だった。だが、仇討ちのために御曹司に接近した三兄弟の妹は次第に彼に引かれていく……。本作は約1年間にわたって週刊誌に連載されたもので小説としてはかなり厚いが、展開の早さは読者に息をも付かせぬ勢いがある。映画化された「容疑者Xの献身」の公開を目前に、原作者の最新刊にも注目が集まったようだ。

今週の注目

ニッポンの評判 (新潮社/今井佐緒里 編/税別700円)

「日本は世界で孤立している」もしくは「日本は世界の嫌われ者だ」といった論調は、新聞の社説や投書欄、さらにはニュース番組などで意外によく見聞きするものだ。だが一方では海外に在住していたり海外旅行に行った日本人から「日本人はとても歓迎される」との話も多く耳にするのではないだろうか。実のところ海外における日本と日本人の評判はどうなんだろうかという素朴かつ非常に重要な疑問を解き明かすべくまとめられたのがこの本。世界各国に在住する18人がそれぞれの国で日本人がどう思われているのか、生の状況を伝えてくれるという意欲作だ。

本書を読むと、それぞれの国における「日本」のとらえ方にはかなりの違いがあることに気付かされる。もちろん伝統的な日本文化にあこがれや興味を持つ国もあれば、まじめな国民性に注目する国もあり、工業製品やアニメ産業のイメージを日本に対して強く持つ国もある。さらに一部の国ではジャパニーズポルノが大変な人気を集めているという意外な事実も知ることができる。共通しているのは、取り上げられている17カ国のほとんどが日本と日本人に対してほぼ好意的な印象を持っているという点だ。

その一方で一部の国では「最近の日本人の若者は日本人ではないようだ」との声も聞かれるという。またある国では「日本人は理解していなくてもイエスという場合がある」などと書かれた"日本人取り扱いマニュアル"が用意されているのだとか。いずれも「日本人」というものが意外に外国人に理解されていることの裏返しと言えよう。外国人の目を通して自分たちの姿を鏡に映ったかのように見ることができる良質な一冊だ。