独ケルン・メッセで開催中の映像機器関連イベント「photokina 2008」(フォトキナ)のキヤノンブースでは、国内で9月17日に発表されたフルサイズのデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D Mark II」を始め、幅広い製品を展示して来場者の注目を集めていた。
その中でもやはり一番人気は発表されたばかりの5D Mark II。2005年10月の発売以来、約3年ぶりというバージョンアップとなった同機だが、新開発の有効2,110万画素フルサイズCMOSセンサーを搭載。常用ISO感度が100-6400、拡張設定でISO50/12800/25600も選択可能になっている。
映像エンジン「DIGIC 4」の搭載で約3.9コマ/秒・310コマまでの高速連写に加え、EOSシリーズで初めて動画撮影機能にも対応し、フルHDの映像撮影が可能になったのも大きな特徴だ。5D Mark IIの動画撮影では、ライブビューモードにして電子ダイヤルの中央ボタンを押すと動画撮影、シャッターボタンを押すと静止画撮影が行える。
動画撮影中もシャッターボタンを押すと静止画撮影が行えるが、その瞬間、動画は停止する仕組みなので、最近のHDカムコーダーに比べると不利な部分。また、撮影中はリアルタイムにAFが追従しないので、ライブビューにしてピントを合わせ、その上で撮影することになる。多少撮影シーンが限られてしまうのが残念なところ。
ただ、動画撮影中でも、AF-ONボタンを押すことでAFは動作する。ただ、AFの動作音が録音されてしまうなど、あまり推奨はしないということだった。
5D Mark IIだけでなく、「EOS 50D」や「EOS 1D」シリーズなど、デジタル一眼レフカメラが大盛況。なかなか手に触れられないほどで、同社の注目度の高さを伺わせた。
同じく人気を集めていたのがEOS 50D。EOS 40Dと並んで展示し、手にとって比べられるようになっていた。50Dは、5D Mark IIと同様にDIGIC 4を採用。動画撮影はサポートしないが、ライブビュー時の顔優先AFに対応したほか、高速・低ノイズ化を実現している |
同様に新製品では、コンパクトデジカメの「PowerShot」「IXY DIGITAL」シリーズも人気。来場者が次々と訪れては新機種を試していた。