クラウンのフルモデルチェンジを記念し、今年4月より北京オリンピックに出場する選手たちへ向けて「超えてゆくプロジェクト」を展開してきたトヨタ。五輪閉幕から1カ月後にあたる今月25日、東京・青海のMEGAWEBにソフトボールの上野由岐子投手、競泳の北島康介選手の金メダリスト2人を招き、クラウン「超えてゆくプロジェクト」贈呈式がおこなわれた。

シルバーのボディが眩しい「クラウン アスリート」と並ぶ上野投手(写真左)、北島選手(写真右)

この日はスペシャルレポーターとして、なぜか織田裕二のものまねでおなじみ山本高広も登場。上野が金メダル獲得の瞬間を、「嬉しいときって、『やったー!!』って言葉しか浮かばないんだな……と思うくらい嬉しかった」と語ると、山本が「別の2文字で言える言葉があるんじゃないですか?」と、彼女に「キターっ!!」と叫ばせる作戦に出る。しかしこれは失敗。北島には平泳ぎ100mで金メダルを獲得した時の名ゼリフ「……なんも言えねえ!」を唐突に叫んで先制攻撃をしかけるも、北島が本家本元の「……なんも言えねえ!」で応戦すると、山本もたじたじの様子だった。

山本高広の努力も空しく…

続いて、今年2月におこなわれたキャンペーン発表会で、上野が「信頼」、北島が「超人」と北京五輪への目標を発表した時の模様がVTRで映し出される。「『超人』が目標なのは、キン肉マンの超人のようになりたいから?」と尋ねる山本。それに対して北島が、「違います。『超えてゆくプロジェクト』だから、そこから取ったんです」と答えると、会場から笑いが起きた。

このプロジェクトでは、日本代表選手に応援メッセージを投稿した約3万人の中から、メダル獲得数5個につき1台の「クラウン アスリート」が、抽選でプレゼントされる。北京五輪では金・銀・銅合わせて25個のメダルを獲得したため、5名に贈られることに。

「北京から帰国後、こんなにも日本が熱くなっていたのかと驚きました。たくさんの方々の支えがあったからこそ、自分たちもプレーできるんだとつくづく感じました」と上野

北島は、「さすがに"オリンピック熱"は冷めたというか…。メダルの余韻に浸ったのもわずかな期間だったし、自分のなかでは昔の出来事になっていますね」と彼らしいコメント

この日のイベントでは、当選者のうち2名が登壇し、上野、北島両選手からゴールデンキーを受け取った。当選者からは、「これからも、『引退』の文字は伏せてもらって、ぜひ日本のため、世界のためにがんばってください」と、いまだ根強い北島の引退説を意識した発言も飛び出す。

ゴールデンキーを持った当選者と共に

最後は上野が、「2016年に、ソフトボールが(オリンピック種目に)復活することを目標にがんばっています。そのためにも、また皆さんを感動させられるようなプレーをしていきたいです」。続いて北島が、「自分は水泳を通して成長できたので、これからも水泳で夢を与えられるようにしていきたいし、自分もまた水泳と向き合って、さらに成長していきたいと思います」とあいさつした。

五輪閉幕から1カ月以上が経過したことで、両者ともすでに次の目標に向かって動き出していることだけは確かなようだ。

報道陣を囲んでの会見では、山本高広(写真左)がレポーターに要望されるがままに、浜田雅功やケイン・コスギ、スピードワゴンの小沢一敬のものまねを披露。最後はおなじみの「地球に生まれてよかったー!!」で締めた