石油情報センターが25日発表した石油製品の価格動向調査によると、22日現在のレギュラーガソリン1リットルあたりの店頭価格は前週比1.5円安の171.5円。8月4日に調査開始以来最高の181.5円を記録してから、7週連続で計13.6円の下落となった。

22日の店頭価格はすべての都道府県で前週より下落。160円台は前週より6道県増え14都道府県に上る。値下がり幅が大きかったのは北海道の3.2円、沖縄県の3.0円などで、最高値は長崎県の181.3円、最低値は沖縄県の162.0円。

店頭価格の値下がり傾向の主要因は世界的な景気後退による原油価格下落だが、石油情報センターでは「値下がりしたとはいえ、現在のガソリン価格は消費者にとってまだまだ高いもの。消費節約の傾向は依然続いている」と"車離れ"による需要低下を指摘。さらに、ここ最近の天候不順で車での遠出が減ったことも影響しているとみている。

石油元売り各社では10月から、これまで月1~2回改定していたガソリンなどの石油製品の卸価格を毎週改定の新方式へ変更する予定で、これまでより素早く原油価格の変動が反映されることになる。現在、原油価格が下落傾向にあることから、10月の店頭価格も値下がり傾向が続く見通しで、170円台を割り込む可能性もありそうだ。