ANAクラウンプラザホテルはこのほど、20代~40代の男女のビジネスパーソンを対象に「普段の朝食と、宿泊を伴う出張時の朝食の違い」についての調査を行い、その結果を発表した。同調査によると、ビジネスパーソンは出張時、普段より多めの朝食を取ることなどがわかったという。調査はインターネットによって実施され、1,238名(男性47.0%、女性53.0%)から回答を得た。

「宿泊を伴う出張の場合、朝食をどこで食べるか」の質問では、7割が宿泊ホテルで食べると答え、その理由には「便利だから」「手軽だから」などと利便性を挙げたほか、「少しでも寝ていたいから」など時間を少しでも節約したい心情がうかがえる回答もあった。このほか「ホテルのビュッフェ(バイキング)が楽しみ」「しっかり、ゆっくり食べたい」など、ホテルの朝食自体に期待する答えもみられた。一方で、コンビニエンスストアで朝食を買って済ます人も15%となり、特に20代では2割以上を占めている。

「宿泊を伴う出張の場合、朝食をどこで食べるか」

次に「普段の朝食と比べて、宿泊を伴う出張のときの朝食は増えるか? 減るか?」を尋ねたところ、「いつもよりたくさん食べる」という答えが6割を占めたほか、「いつもの2倍以上食べる」も2割以上となった。特に女性は約7割以上が普段より多く食べていることが明らかになったという。

「普段の朝食と比べて、宿泊を伴う出張のときの朝食は増えるか? 減るか?」

「普段の朝食で食べるもの」の質問では、10人に1人が朝食を食べていないことが判明したほか、朝食はご飯派が41.7%、パン派が56.5%の結果になった。また「宿泊を伴う出張の場合、どのようなものを食べるか」の質問では、ご飯派が46.2%、パン派が60.3%となり、いずれの場合も男性はご飯派、女性はパン派が多くなっている。なお、出張時に食べたい理想的な朝食は、ご飯派が51.5%でパン派の46.4%を上回り、理想と現実のギャップが伺える結果になった。

また、パンと一緒に食べるものには、コーヒーや牛乳をはじめ、玉子焼きなどの卵料理、ヨーグルト、フルーツなどが人気ある一方、ご飯と一緒に食べるものには、味噌汁のほか、納豆、のり、お漬物、玉子焼きなどの卵料理の人気が高い結果になったという。

各メディアで活躍中の管理栄養士・大石淳子氏は、「パンとコーヒーだけで済ます人も多いようだが、それだけでは栄養が足らないので、野菜や豆が入ったスープや、卵や魚料理などと組み合わせてバランスよく食べることが必要」と話し、普段から栄養バランスの良い朝食を取ることを勧めている。

同社では今回の調査結果を受け「今後も消費者の日常生活における悩みやニーズについて研究し、ホテルでのサービスの改善や開発に努める」としている。