独ケルン・メッセで開催中の映像機器関連イベント「photokina 2008」(フォトキナ)のオリンパスブースでは、開発発表されたフォーサーズとマイクロフォーサーズの2台のカメラが参考出品されていた。
フォーサーズマウントのデジタル一眼レフカメラは、「E-520」と「E-3」の中間という中級機の位置づけ。E-3の11点全点ツインクロスセンサーを搭載した高速AF、シャッタースピード換算で最大5段分というボディ内手ブレ補正などといった特徴は継承しつつ、防塵・防滴に代わる新たな機能の追加も行われるという。
実際のボディを見てみると、E-3のような前後のダイヤル、上部の露出補正/ISO/ホワイトバランスボタン、背面のボタン配置もE-3に近く、可動式の液晶モニタも搭載されているようだ。ただ、前面から見たデザインはE-3よりもE-520に近いような印象で、中間に位置する機種という感じだ。
発売日や価格は現時点で未定だが、発売は2009年第1四半期を予定しているそうだ。
もう1つが、マイクロフォーサーズ規格のカメラ。規格自体は8月5日に発表され、すでに松下電器産業からは「LUMIX DMC-G1」が登場しているが、今回オリンパスはモックの展示のみとなった。
マイクロフォーサーズの特徴は、フランジバックがフォーサーズの約半分になり、ミラーレス構造で小型化、軽量化が実現できるという点(そのため、正確に言うと「一眼レフカメラ」ではない)。松下電器のG1では、スタイルは一眼レフカメラに近いが、どちらかというと高倍率ズーム機のLUMIX FZシリーズにも近いスタイルだった。
それに対してオリンパスは、デザインを従来の一眼レフカメラから一新。グリップやファインダーもなく、デザインとしては懐かしさも感じさせつつ、ほとんどコンパクトデジカメのスタイルとなった。
マイクロフォーサーズの特徴を生かしたスタイルともいえ、同社の小型軽量デジタル一眼レフ「E-420」よりもさらにコンパクトで軽量なレンズ交換式のカメラが登場しそうだ。
現時点では、こちらも発売日や価格、スペックの詳細などは不明。「コンセプトモデル」という表記もあり、今後どういった形でリリースされるかは分からないが、実際の製品化が期待される。