日本で初めての勉強会

Fow!」主催による日本で初めてのEssUP(Essential Unified Process)勉強会が17日、フルネスのトレーニングルームで開催された。

Ivar Jacobson Consulting(IJC) シンガポール支社のPAN-Wei Ng(パンウェイ=ング)氏

勉強会の講師には、Ivar Jacobson Consulting(IJC) シンガポール支社のPAN-Wei Ng(パンウェイ=ング)氏が招ねかれた。Ng氏は「Aspect-Oriented Software Development With Use Cases(ユースケースによるアスペクト指向ソフトウェア開発)」をIvar Jacobson(イヴァー・ヤコブソン)氏と共に著した人物として有名であり、EssUPのエキスパートである。

勉強会は平日の夜にも関わらず、プロセスに関心の高い参加者で満席。参加者の中には、Jacobson氏と直接コンタクトをとって本日の勉強会を知ったという方や、九州から足を運んだ方もいた。

Ivar Jacobson: James Rumbaugh(ジェームズ・ランボー)氏、Grady Booch(グラディ・ブーチ)氏とともにUML(Unified Modeling Language)、UP(Unified Process)の開発/策定を主導した人物。3名は、その功績を称えて「スリー・アミーゴス」と呼ばれている。

EssUPはプロセスのエッセンス

EssUPは、Jacobson氏が考えるプロセスの集大成であり、コンポーネント開発、ユースケース駆動、Objectory法、UP、RUP(Rational Unified Process)へと続いてきた開発プロセスの、まさしくエッセンスをまとめたプロセスだ。また、EssUPの謳い文句である「軽量でシンプル」でも分かるように、EssUPには、RUPが肥大化してしまったことへの反省や、アジャイルの影響がみてとれる。

プロセスからプラクティスへ

EssUPの特徴は、プラクティスという考え方にある。

EssUPではプラクティスの集まったものがプロセスであり、プラクティスとはソフトウェア開発をおこなう上で必要な方法や工夫だとしている。具体的には、テスト駆動開発、Scrum、PSP(Personal Software Process)、ユースケース駆動開発、ユーザストーリー等をプラクティスと定義し、そのうちのテスト駆動開発、Scrum、ユースケース駆動開発、ユーザストーリー等を技術的なプラクティス、PSP等を横断(Cross-Cutting)的なプラクティスと分類している。