GNOMEプロジェクトは24日 (米国時間)、PC-UNIX向け統合デスクトップ環境の最新版「Gnome 2.24.0」をリリースした。6ヶ月サイクルで実施される定例アップデートであり、バイナリパッケージは各種OSディストリビューション経由で配布される。
今回のリリースでは、通信クライアントソフトが強化。新しいインスタントメッセージング (IM) ツール「Empathy」は、Nokia N800などの携帯電話に採用実績を持つオープンソースのIMフレームワーク「Telepathy」をGnome対応にしたもの。Jabber/XMPPベースのGoogle Talk、MSN Messengerなど多様なIMサービスに対応する。
VoIP / ビデオ会議ソフト「Ekiga 3.0」は、新たにSIPのプレゼンス (在籍確認) 機能をサポート。PBX回線監視機能や、H.264などビデオコーデックの対応改善が図られ、ビデオ会議利用時のパフォーマンスが向上している。
ほかにも、GStreamerフレームワークを使用したデジタルテレビ放送のサポート向上や、ファイルブラウザがタブ表示に対応するなどの改良が行われている。