ビー・エム・ダブリューは24日、MINIのラインナップの中で、最もハイパフォーマンスなモデル「MINI John Cooper Works」を発表した。発売は25日で、価格は363万円。6速MTのみの設定で、ATは用意されない。納車開始は10月中旬以降の予定。

MINI John Cooper Works

エンジンにはMINIのワンメイクレースやMINI CHALLENGEで使用されるレースカーと同様の、新開発「ツインスクロールターボチャージャー」を採用した1.6Lエンジンを搭載。最大出力155kW(211hp、6,000rpm)、最大トルク260Nm(1,850~5,600rpm、オーバーブースト時は280Nm、2,000~5,300rpm)を発生、0-100km/h加速性能は6.5秒、最高速度は238km/hとしている。また、同時に高い燃費効率と低CO2性能を実現し、100kmあたり6.9LとMINI Cooper S(国土交通省審査値による燃料消費率10・15モードは14.2Km/L)と同レベルの燃料効率を実現している。1km走行あたりのCO2排出量は165gで、ヨーロッパのEU5と、アメリカのULEV IIのふたつの排出ガス基準をクリアしている。

MINI John Cooper Worksリアビュー

John Cooper Worksロゴ

そのほか、専用デザインの軽量アロイホイール、高性能ブレーキステム、新開発のエキゾーストシステム、改良型の6速マニュアルトランスミッションなどを備える。

ボンネット上に設けられた冷却用ダクト

リアウイング

新開発のエキゾーストシステム

ブランド名に使用される、「John Cooper Works」は、1960年代にクラシックMiniをチューニングしてレース活動に関わり、モンテカルロラリーを3度制したジョン・クーパー氏の名前に由来する。現在、同氏の息子であるマイク・クーパーはBMWでMINI John Cooper Worksブランドのコンサルタントとして、特にアフターパーツのチューニングキット開発に携わっている。