Mozilla Foundationは23日 (米国時間)、WebブラウザFirefox 3の最新版「Firefox 3.0.2」をリリースした。重要なセキュリティ問題の修正を含むリリースであり、MozillaはすべてのFirefox 3ユーザに早急なアップデートを呼び掛けている。

今回のリリースは、Firefox 3正式リリース後2度目のアップデート。Firefox 3.0セキュリティアドバイザリによれば、Firefox 3.0.2で修復されたセキュリティホールは5件。うちXPCnativeWrapperの脆弱性 (MFSA 2008-41) とメモリ破壊の形跡があるクラッシュ (MFSA 2008-42) の2件は、重要度が4段階中もっとも高い「Critical」に分類されている。

不具合の修正も実施。Flashのテキストフィールドに日本語や中国語などの文字を入力出来ないバグが取り除かれたほか、パスワードマネージャ内に文字化けが発生すると正常に動作しなくなる問題が解決された。ツールバーをカスタマイズすると前進 / 後退ボタンが消えてしまう不具合も、今回のアップデートで修正されている。

あわせて、前バージョンFirefox 2.x系の最新版「Firefox 2.0.0.17」も公開された。セキュリティ目的のリリースであり、修正箇所は9件。うち4件が、危険度が最高レベルの「Critical」に分類されている。MozillaはFirefox 2.x系のユーザに対し、Firefox 3への移行を推奨している。