Stellarium開発チームは23日、オープンソースのプラネタリウムソフト「Stellarium 0.10.0 (beta)」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとMac OS X、およびLinuxの3種、Mac OS XとWindows向けにはバイナリパッケージが提供される。
Stellariumは、星座とその動きをシミュレートするプラネタリウムソフト。標準で60万以上の恒星情報を収録、地球上の任意の地点・時刻の星空を、星 / 星座の名称や経緯線付きで表示できる。グラフィック機構にはOpenGLを使用、日の出とともに徐々に周囲が明るくなる様子や、ぼんやりと明るい天の川など、雰囲気を持たせた描画が特徴。射手座や魚座など主要な星座については、イラストを重ね合わせて描画することも可能。特定範囲の拡大 / 縮小や時間の操作、日食のシミュレーション、古代エジプトやギリシアの星座タイプのサポートなど、プラネタリウムソフトとしての豊富な機能を備えている。
8ヶ月ぶりのメジャーリリースとなる今回のバージョンでは、GUIのデザインを見直したほか、描画パフォーマンスやメモリ消費量の改善、起動時間の短縮など、1,000を超える機能の追加 / 変更が行われている。なお、前バージョンでサポートされていたテキストベースのUIと、操作を記録 / 再生できるスクリプト処理系については含まれず、今後のリリースで追加される予定とのこと。