米T-Mobileは9月23日(現地時間)、Androidを搭載した初のモバイルフォン「T-Mobile G1」を発表した。米国での発売開始は10月22日。続いて11月前半に英国で提供開始となり、2009年を通じて欧州を中心に世界各国に展開するという。AndroidはGoogleを中心に開発されているオープンなモバイルフォン向けプラットフォームだ。
T-Mobile G1はタッチスクリーンとQWERTYキーボード、300万画素のカメラを装備する。3GネットワークとWi-Fiをサポート。通常のWebページを表示できるフルHTMLブラウザを搭載する。またGoogle Search、Google Maps、Gmail、YouTube、Google Calendar、Google Talkなど、Googleアプリケーションが統合されており、ワンタッチでアクセスできる。"with Google"であるのも特徴の1つだ。GoogleのプロダクトマーケティングマネージャーであるMarc Vanlerberghe氏は、GmailやCalendarのプッシュ配信対応、マルチタスクを用いた効率的なデータ同期などを例に、「GoogleアプリケーションはAndroidプラットフォームの機能的な特徴を取り入れている」と指摘する。"with Google"はG1ユーザーをGoogleのWebサービスに結びつけるだけではなく、Androidソフトウエアの可能性をアピールするデモという意味合いもありそうだ。
このほか音楽とビデオ再生に対応するメディアプレーヤーを搭載。ホームスクリーンは、写真やアプリケーション、フォルダーなどをドラッグ&ドロップするだけでカスタマイズできる。Androidプラットフォームには「Android Market」というアプリケーション配信の仕組みが用意されており、G1から同マーケットにワンタッチでアクセスでき、数クリックでアプリケーションを端末に導入できる。
すでにT-Mobile USAは米国においてT-Mobile G1の予約受付を開始しており、端末価格は2年間のサービス契約で179.99ドル(約19000円)からとなっている。サービス料金は各種ボイスプランに、400メッセージとデータ無制限(25ドル/月)、無制限メッセージ(10ドル/月)などのデータプランの組み合わせが用意されている。
なおT-Mobile G1の発表にあわせて、Open Handset Allianceが「Android 1.0 SDK R1」をリリースした。