"3Dっぽい"から"そこにあるもの"へ
3次元映像の技術は、医療、教育、シミュレーション、エンターティメントといった様々な分野への利用が進んでいるわけだが、これらの技術の発展、発達の現況は、画像技術者や空間視覚系の研究者たちの研究と民間企業や利用者を含めたアイディアのコラボがあってこそだ。学術分野での話だとちょっと商用化には先のことといったイメージがあったが、今回展示されていたディスプレイは100万円台。知らぬ間にいろんな分野の技術が発展して、3次元映像が身近なシーンでどんどん利用できる時代になっていた。
昨今のネットゲームや3D仮想サービスなどの現状を見ているとPC画面上で再現される3D表示、3D表現は一般ユーザ、消費者にすごく身近なものとなっている。感情移入や体感をともなう3Dの世界は、インターネットの次なる進化を語る上でも欠かせないキーワードのひとつだ。現状で私たちが接しているモニターというフラットな画面の中での"3Dっぽい"映像が、今回見たような技術や新たなインタフェースを融合させることで、もっとリアルな空間に"そこにあるもの"として感じられるようになったら、本当の意味でのリアルX仮想空間な世界も実現可能なのかなと、ちょっと飛躍気味ではあるが想像してしまった。