日立アプライアンスは22日、ドラム型洗濯乾燥機「BD-V3100」「BD-V2100」「BD-V1100」を発表した。発売は10月12日で、価格はオープン。推定市場価格は、BD-V3100が31万円前後、BD-V2100が27万円前後、BD-V1100が22万円前後。洗濯容量は、BD-V3100が10kg、他の2モデルが9kg。乾燥容量は全モデルとも6kg。

「ヒートリサイクル乾燥」とさらに大口径化したビッグドラムの搭載で、ヒートポンプ式と同等の節電/節水能力を持った「BD-V3100」

新モデルは、同社「ビッグドラム」シリーズの3世代目となるモデル。最大の特徴が、省エネ性能の高い新開発の衣類乾燥方式「ヒートリサイクル乾燥」の採用。ヒートリサイクル乾燥は、おもな熱源を一般的なヒーターとしているが、加えてモーターなどから発生する熱エネルギーを回収して、乾燥時に使用するという構造を持つ。これによって、熱の再利用率が約80%となり、ヒーターのみの場合、乾燥時の消費電力が約600Wから200W以下へと抑えることができるという。また、洗濯~乾燥の消費電力量は「標準」コースで980Whと、1kWhを切っている。この電力消費量は、ヒートポンプを搭載した最新モデルとほぼ同等だという。なお、ヒートリサイクル乾燥は、BD-V3100/2100の2モデルに搭載される。

ドラムの直径は従来の60cmから61cmに拡大し、容量が75Lから82Lに増量。乾燥時の回転数は、従来機の1600rpmから1700rpmに増加した。これらの脱水により、乾燥に必要な時間が従来の150分から123分へと短縮された。

洗濯~乾燥の際の使用水量は、昨年モデルの95LからBD-V3100/2100では約58L(BD-V1100では110L)になり、節水性能が向上した。BD-V3100/2100における乾燥時の排気の除湿は「水」で行われるが、この数値も除湿にヒートポンプを使用するモデルと同等だ。なお、同社によると除湿には水道水だけでなく、30℃以下の風呂の残り水も使用可能とのこと。

新搭載された直径61cmのビッグドラム

「コンパクトな「BD-V1100」

また、昨年モデルから搭載されている風アイロンの性能がアップ。乾燥時にドラム内に360km/hの高速な風を送り込むことで、衣類のしわを伸ばすという機能。大量の衣類を洗濯した場合でも、シワの発生を抑えることができる上、少量の洗濯ものならばアイロンをかけずに、そのまま着ることも可能となる。従来では、この風アイロンでそのまま着られる仕上げができたのは2.0kgまで。新モデルでは、ドラム径のアップと乾燥制御の効率化により3.0kgへと増加した。この機能は、BD-V3100/2100の2モデルに搭載される。

BD-V3100では、新たにスチームアイロン機能を搭載。ドラム内にスチームを吹き出し、高速風で水分とシワをとるというもの。衣類に付いたシワだけでなく、ニオイの除去も可能だ。なお、スチームアイロン機能はワイシャツ2枚ならば約15分、4枚でも約30分で仕上げることができる。