インテルは22日、ビジネス・デスクトップPC向けに第3世代となる新たな「Intel vPro Technology」を発表した。セキュリティと自動保守機能が強化されたほか、PCの仮想化や小規模ビジネスのニーズにも対応できる設計になっているという。

今回の新たなvProをサポートするプラットフォームは、省電力機能を搭載した「Intel Core 2 Quad」および「Intel Core 2 Duo」プロセッサ、「Intel Q45 Express」チップセット、「Intel 82567LM」ギガビット・ネットワーク・コネクションで構成されるデスクトップPC向けプラットフォーム(開発コードネーム:McCreary)で、Active Management Technology(AMT) 5.0に対応する。

IDFで公開されていたMcCrearyプラットフォームの構成

新たに追加された機能として、初めて企業のファイアウォールの外からPCを保護・管理できる環境を実現したほか、遠隔アラート機能により、電源がオフになっている場合や設定されたパラメータに適応しない状況に直面した場合でも、PCの遠隔サポートが可能となった。

また、リモート・スケジュールド・メンテナンス機能を新採用し、PCに定期保守用プログラムを組み込むことで、自動的にIT管理プログラムを実行し、遠隔地からの運用管理をすることが可能となった。あわせて、遠隔ヘルプ機能により、OSやHDDが動作していないような状態でも、ユーザーは簡単な操作のみで遠隔サポートを受けることができる。

セキュリティ面では、アクセス・モニター機能が追加され、包括的にシステムの操作ログを管理でき、内部からの脅威を低減する。ほか、マイクロソフトのセキュリティ強化技術「Network Access Protection(NAP)」を用いたPC認証用組み込み技術を搭載したことで、安全に遠隔地からの管理が可能になっているとされる。