セイコーエプソンは19日、インクジェットプリンター「カラリオ」シリーズの最新モデルとして、普通紙でもくっきりとした印刷が可能な「PX-201」と「PX-101」の2機種を発表した。2機種とも発売は10月8日を予定。店頭想定価格は「PX-201」が1万円台半ば、「PX-101」が1万円前後。
「PX-201」と「PX-101」は、スタイリッシュなデザインとデスクに置いてもジャマにならないコンパクトなデザインが特徴のインクジェットプリンター。ボディカラーは、「PX-201」がブラック、「PX-101」がホワイト。ともに、インク構成は4色の顔料インクで、カートリッジは各色が独立したタイプとなっている。また、耐光性や耐オゾン性、耐水性に優れた「つよインク200X」を採用。インクがにじみにくいため、普通紙でも小さな文字がぼけたりかすれたりすることが少なく、はっきりと印刷できる。また、両機種ともに、モノクロの場合1分間あたり38枚の印刷が可能。カラーの場合は、「PX-201」が1分あたり37枚、「PX-101」が20枚だ。
「PX-201」には、新機能「黒だけでモード」が搭載されている。この機能を使うと、マゼンタやイエロー、シアンのいずれかのインク残量が限界値を下回った場合、応急処置として本来カラーで印刷するはずの原稿をモノクロ一色で印刷できる。突然インク切れになった場合に便利な機能だ。この機能は最大5日間利用できる。また、「PX-201」では大容量のブラックインクカートリッジに対応。従来のビジネス向け製品では、通常サイズのブラックインクカートリッジを2本セットする機種もあったが、この機種でセットするのは1本だけ。カートリッジの交換が楽になったのも特徴だ。
さらに「PX-201」は、標準で有線/無線LANに対応。無線プリントサーバーなしでネットワークにワイヤレスで接続できる。「PX-101」は、オプションで対応可能だ。
プリントの最高解像度は5,760dpiで、最小インク滴は「PX-201」が2pl、「PX-101」が3pl。L判の印刷速度は、「PX-201」が55秒で、「PX-101」が77秒だ。両機種とも、逆光補正に改良が加えられた新画像処理エンジン「オートファイン!EX」に対応。さらに、写真の顔を補正する「ナチュラルフェイス」機能も採用され、顔の輪郭を実際よりも細く調整したり、肌の色合いをより自然にプリントすることができる。
(形山美行 / デジタル・コンテンツ・パブリッシング)