米AMDは9月18日(現地時間)、「The Future is Fusion」をキャッチフレーズとする世界規模の新コーポレートブランドキャンペーンを開始した。
Fusionというと同社が手がけるコプロセッシング・ソリューションを採用した統合型CPUの開発コードネームだ。現在、GPU機能を包含した製品の開発が進められている。このFusionのリリースに向けた土壌づくりとして、"Fusion (融合)"というコンセプトを先に浸透させておくのが新キャンペーンの狙いだ。AMDとパートナーの技術が融合されて1つになることで革新のエネルギーを生み出されるというイメージである。マルチメディアやゲーム、データセンターなどの具体例とともに、融合効果をエンドユーザーにアピールする。
「Fusionは、顧客のニーズ、理想や要望をAMDがどのようにブレンドするかを示すものだ」とチーフマーケティングオフィサーのNigel Dessau氏。「これまでにもAMDは、このユニークなアプローチを実践してきたが、Fusionはさらに焦点を絞り込んだ試みになる。イノベーションとコラボレーションを結びつけることで、個々の取り組みよりも大きな利益がもたらされる」と説明する。
Fusionユーティリティボタン |
The Future is Fusionキャンペーン開始に伴いAMDは「AMD Fusion for Gamingユーティリティ」のベータ版のダウンロード提供を開始した。用意されているボタンを一押しするとWindowsのバックグラウンドで動作しているプロセスの一部が一時的に停止し、ゲーム用のリソースが確保される。ゲームパフォーマンスを通じて、AMDチップを搭載したPCでのユーザー体験の向上を具体的に示すものだ。
同ユーティリティには、システムの動作をチューンナップするAuto-Tune、CPUの動作クロックを管理・制御するAMD Overdrive、ハードドライブのデータシーク時間を短縮するHard Drive Accelerationなどが含まれる。自動設定を通じた手軽なパフォーマンス最適化を実現する一方で、アドバンスユーザー向けに最適化プロファイルをカスタマイズできるオプションも用意している。