イー・モバイルは、Windows Mobile搭載スマートフォン「Touch Diamond」の発売を前に、国内で初めて実機を公開した。これまで10月上旬の発売予定だったが、同社の阿部基成副社長は、Touch Diamondの発売日を「10月10日の予定」と明らかにした。
Touch Diamondは、台湾HTC製のコンパクトな端末で、約2.8型VGA液晶を搭載し、約320万画素のカメラ、4GBの内蔵メモリ、Bluetooth 2.0+EDR、無線LAN、QRコード対応と、豊富な機能を搭載。WebブラウザにはOperaを採用し、携帯メールの絵文字や、イー・モバイルの下り最大7.2Mbpsという高速通信もサポートする。
最大の特徴が「Touch FLO 3D」と呼ばれる新しいUIだ。指で画面に触れて操作するインタフェースだが、従来よりも操作性を向上させ、指をスライドさせることでさまざまな操作を実現している。
そのほか、音楽プレイヤーも強化して、アルバムのジャケット写真を指でめくるように楽曲を検索できる。GPSとアプリ「NAVITIME」を組み合わせたナビゲーションや、YouTubeの視聴にも対応している。
阿部副社長は、Touch Diamondの優位性について、7.2Mbpsの高速性と画面のきれいさを挙げ、さらに片手で操作できることを重視したという。
HTC Nipponのデビッド・コウ社長は、Touch DiamondがHTCの世界戦略モデルであり、英国で初めて発売されて以来、3カ月で100万台以上を出荷した「HTC史上最大のヒット商品」だと話し、日本での販売にも期待を寄せる。
HTCでは、イー・モバイルのTouch Diamondを皮切りに、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルからもTouch DiamondまたはTouch Proをリリースする予定だ。