ヤマハは18日、シアターラックシステムの新シリーズ「POLYPHONY」(ポリフォニー)の第1弾として「YRS-1000」を発表した。発売は11月1日で、価格はオープン。推定市場価格は10万円前後。
同社では従来より、サウンドプロジェクターとラックを組み合わせたラックシアターシステムを販売している。今回発表されたPOLYPHONYは、ラックの内部に、サウンドプロジェクターと同等の機能をもつシステムを組み込んだもので、表面上は普通のラックに見える。さらに、従来は、ラックの外に配置する必要があったサブウーファーも内蔵。また、「インテリアとしての質感とオーディオとしての機能性の両立」をコンセプトに楽器などのインダストリアルデザインを手掛ける「ヤマハデザイン研究所」による外観デザインが与えられている。
YRS-1000は、サウンドプロジェクターの部分が62W、サブウーファーが50Wの実用最大出力を持っており、出力的にはYSP-600にオプションのサブウーファーを加えてものと同等ということになる。しかし、同社によると、単品で使用されることも考慮されているデジタルサウンドプロジェクターとラックの組み合わせよりも、サウンドプロジェクター部分をそのラック専用にチューニング可能な一体型システムのほうが、音質設計の面では有利になるという。
YRS-1000のサイズは、幅1160mm×高さ400mm×奥行き415mmで、46V型のテレビにまで対応可能。天面には厚さ5mmの強化ガラスが採用されており、50kgまでの重量に耐えることが可能だ。なお、本体の質量は41kg。また、オプションの「YTS-V1000」を利用することで、40V型までのVESAマウントに対応したテレビの壁寄せ設置も可能となる。「YTS-V1000」はオープンプライスで、市場価格は2万5,000円前後。
さらに、松下電器産業、東芝、日立製作所、シャープ、三菱電機、ソニーのHDMIリンクにも対応しており、これらのメーカーのテレビやレコーダーなどとHDMIケーブルで接続することで、電源のオン/オフ、音量調整、入力切り替えなどの連動が可能になる。入力は、HDMI×2のほかに、アナログ音声×2、デジタル音声×3(光×2/同軸×1)が用意されている。出力は、HDMI×1、ビデオ出力×1(メニュー表示用)。