ソニーは18日、フルHD液晶プロジェクター「VPL-VW80」「VPL-HW10」を発表した。発売は、VPL-VW80が11月20日、VPL-HW10が10月20日。価格はVPL-VW80が75万6,000円で、VPL-HW10はオープン。市場推定価格は30万円前後。
同社の液晶プロジェクターはSXRDと呼ばれる反射型の液晶パネルを使用しているのが特徴。SXRDには、透過型の液晶パネルと異なり、映し出される映像にメッシュ感がないというメリットがある。新モデルのVPL-VW80では、新開発された倍速駆動に対応するSXRDを搭載(VPL-HW10には、通常のSXRDを搭載)している。
「モーションフロー」も搭載されており、残像感の少ない動画表示を実現、撮影時の画像のぼけを検知して修正することも可能だ。また、プロジェクター用ということで、フレームごとに、映画館の映像投射に近い映像処理を行うことで、よりくっきりとした映像を映し出す「フィルムプロジェクション」機能も搭載されている。
両モデルとも、映像エンジンは「ブラビアエンジン2」を搭載。ただし、液晶テレビに搭載されているものをそのままというわけではなく、ダイナミックレンジやシャープネスの調整範囲を拡大するなど、液晶プロジェクター用のチューニングが行われている。
シーンに応じて自動的にアイリスを調整すると同時に、映像自体にもリアルタイムに補正を掛ける「アドバンスト・アイリス2」を採用しており、コントラスト比は、VPL-VW80が60,000:1、VPL-HW10が30,000:1(VPL-VW80では、アドバンスド・アイリス2に加えて、光学ユニット内の光漏れを防ぐ特殊フィルターと光学補償板が搭載されている)。自然な階調表現を実現する。
また、エアフローシステムの最適化により、冷却ファンの低回転化を実現。VPL-VW80では約20dB、VPL-HW10では約22dBという低騒音で、映画などを試聴している際にも雰囲気を壊すことがない。
両モデルとも、入力端子は、HDMI×2、コンポーネント×1、S×1、コンポジット×1、D-sub15ピン×1を装備する。