キヤノンは17日、インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品として、インクジェット複合機のスタンダードモデル「PIXUS MP540」とコンパクトモデル「PIXUS MP480」を発表した。店頭想定価格はそれぞれ2万2,980円、1万4,980円。発売は10月上旬に予定されている。

「PIXUS MP540」

「PIXUS MP480」

今回発表された2製品には、高密度プリントヘッド「FINE」の性能を引き出す新染料インクが採用され、特にRed領域(Yellow~Red~Magenta)の色域が拡大。従来の純正写真用紙「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL-101」と組み合わせることで約10%、新純正写真用紙「キヤノン 写真用紙・光沢 プロ プラチナ PT-101」と組み合わせることで約30%もの色再現範囲の広がりを実現したのが特徴。

また、新染料インクと新純正写真用紙との組み合わせによって写真の美しさと保存性を高めるシステム「ChromaLife 100+」により、キセノン光による耐光性は約50年、混合ガスによる耐ガス性は約20年、アルバム保存は300年以上という長期にわたる保存が可能となった。このほか、付属の印刷ソフトウェア「Easy-PhotoPrint EX」の自動写真補正機能が強化され、対応機能がさらに拡大したほか、赤目補正機能が追加された

PIXUS MP540は、顔料ブラックと独立4色染料インクを利用し、最高9,600×2,400dpiの高解像度や最小1plの極小インク滴による高品位写真プリントが可能なモデル。2.0型TFT液晶とイージースクロールホイールによるクイックスタートで手軽に操作できるほか、普通紙専用の前面給紙カセットを備える。また、2,400dpiのCISスキャナを搭載している。

本体サイズは450(W)×366(D)×157(H)mm、重量は約7.7kg。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9。

PIXUS MP480は、顔料ブラックと一体型3色染色インクを搭載し、最高4,800×1,200dpiの高解像度や最小2plのインク滴による高品位な写真プリントを可能としたモデル。1.8型TFT液晶によるクイックスタートが利用できるほか、コピー・プリント時に排紙トレイが自動的に開く「スマートトレイ」に対応する。2,400dpiのCISスキャナを搭載している。

本体サイズは444(W)×331(D)×154(H)mm、重量は約5.7kg。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9。