キヤノンは17日、インクジェットプリンター「PIXUS」シリーズの新製品として、インクジェット複合機のハイパフォーマンスモデル「PIXUS MP630」とワイヤレス対応モデル「PIXUS MP620」を発表した。店頭想定価格はそれぞれ2万7,980円、2万9,980円。発売は10月上旬に予定されている。
今回発表された2製品は、最高9,600×2,400dpiの高解像度や最小1plの極小インク滴による高品位写真プリントが可能だ。また、高密度プリントヘッド「FINE」の性能を引き出す新染料インクが採用されて特にRed領域(Yellow~Red~Magenta)の色域が拡大し、従来の純正写真用紙「GL-101」と組み合わせることで約10%、新純正写真用紙「PT-101」と組み合わせることで約30%もの色再現範囲の広がりを実現した。このほか、新染料インクと新純正写真用紙との組み合わせによって写真の美しさと保存性を高めるシステム「ChromaLife 100+」により、キセノン光による耐光性は約50年、混合ガスによる耐ガス性は約20年、アルバム保存は300年以上という長期にわたる保存性を実現した。
自動写真補正機能では、「かんたん写真焼き増し」「フォトナビシート」「手書きナビ」「フィルムプリント」など対応機能が拡大したことに加え、付属の印刷ソフトウェア「Easy-PhotoPrint EX」に赤目補正機能が追加された。
PIXUS MP630では、3種類のインク滴を効果的に使い分ける「3サイズドロップレット技術」などにより、純正写真用紙「キヤノン写真用紙・光沢 ゴールド GL-101」へのL判フチなし写真のプリント時間を約18秒に短縮した。また、背面給紙カセット、自動両面プリント、DVD/CDレーベルプリントにも対応する。スキャナは4,800dpiの高精細CISスキャナが採用されている。
PIXUS MP620は、無線LANを標準搭載し、家庭内のどこからでも印刷を可能としている。スキャナは2,400dpiの高精細CISスキャナが搭載されている。
本体サイズは450(W)×368(D)×176(D)mm、重量はPIXUS MP630が約8.8kg、PIXUS MP620が約8.6kg。対応OSはWindows Vista/XP/2000、Mac OS X 10.3.9。