月9で話題の大政絢初主演作 -『ニュータイプ ～ただ、愛のために』舞台挨拶

映画『ニュータイプ ～ただ、愛のために』の完成披露試写会が16日、都内で行われ、舞台挨拶に主演の大政絢、共演の佐野和真、竹財輝之助、廣木隆一監督、プロデューサーの丹羽多聞アンドリウが登場した。

映画『ニュータイプ ～ただ、愛のために』は、超能力を持った人々の悩みを描いた恋愛ドラマ。特殊な能力を隠しながら、他人との関わりを避けて静かに暮らすユリ(大政絢)を中心に、幼馴染の秋山(佐野和真)、謎に満ちた青年クォン(竹財輝之助)の3人の人間模様が描かれる。

まずは、本作の丹羽プロデューサーが「とても素敵な恋愛映画が出来ました。ひとりの女性が愛する人のために自分を犠牲にするという、悲しく切ない映画です」と映画のテーマを語った。主演の大政に関しては「大政さんとは何度も仕事しているが、難しい役を与えるたびに成長していく姿が素晴らしい」とその魅力を分析。また廣木監督も「新潟に住んでる孤独な女の子の役を自然に演じてくれた」と大政の演技を褒めた。

超能力を使うたび、自分の身体が使えなくなってしまうというユリを演じた大政は「初めての主演作品です。大切な人の事を考えられる映画です」と初主演作について語った。

謎に満ちた青年クォンを演じた竹財は「役が暗くて、トーンを落として喋る台詞が多かった。この作品を観て、愛について少しでも考えるきっかけになってくれれば、嬉しいです」と自身の役柄と作品のテーマについてコメント。ユリの幼なじみ秋山を演じた佐野は「独特の空気のある世界が描かれた映画です。その世界の一員に自分がなれて嬉しい」と作品に参加できた喜びを笑顔で語った。

この映画の大きなテーマは「自己犠牲の愛」。この経験の有無を訊かれた大政が「自己犠牲の恋愛経験はないです。仕事を初めてから恋愛より仕事です」と語れば、竹財も「ないです。どちらかというと恋愛を仕事のために犠牲にしてきました」と言い切った。佐野は「自己犠牲ではないですが、自分を抑えて彼女の意見を通してしまいます」とコメント。最後は廣木監督が「僕は仕事を犠牲にして、愛のために生きています(笑)」と語り、舞台挨拶を締めた。