9月20日公開の映画『蛇にピアス』の特別試写会が16日、都内で行われ、同作品で初主演した吉高由里子が舞台挨拶。そこにお笑い芸人の小島よしおが、巨大なニシキヘビを体に巻いて応援に駆けつけた。

『蛇にピアス』で初主演を果たした吉高由里子(左)と応援に駆け付けた小島よしお

『蛇にピアス』は、SM、刺青、ボディーピアスといった強烈な題材を通して、19歳の少女の揺らいだ心情を見事に描いた衝撃作。第130回芥川賞(2004年)を受賞した同名小説が原作者・金原ひとみの希望で巨匠・蜷川幸雄の手により映画化された。心と体の痛みでしか生きる実感を得られない19歳のルイ(吉高由里子)は、クラブで出会ったアマ(高良健吾)とアマに連れられて行った怪しげな店の店長のシバ(ARATA)という対照的な2人の男性に惹かれていく。だが、アマが起こした暴力事件を機に、3人の運命は思わぬ結末へと向うのだった…。

初主演ながら、同作品で渾身の演技を見せた吉高はこの日、映画さながらのタトゥーを左腕に入れて登場した。「このタトゥーは、シバさんの体の一部についていた蝶々なんです。金原さんがおっしゃってたみたいですが、女性は自分の中に入れたがるもので男性は外に出したがるらしく、どこにも行かない、裏切られないものを自分の中に入れたがるという女性の性質を聞いて、なるほどなと思った部分がありました。監督の蜷川さんにはメンタル面な部分で凄く支えてもらい、皆さんが思っているよりも凄く優しい方でしたよ(笑)。映像的には冷たい世界になっていますが、みんなで凄く長い夜を過ごしてた気分で撮影してました」と作品の思いやエピソードなどを語った。

ルイをめぐって、異なるタイプの2人の男性との愛が描かれる

そんな吉高に強力なサポーターが乱入! かつて吉高と同じ事務所に所属していたという小島よしおが、映画のタイトル通り、顔に無数のピアス、体には"大ヒット祈願"の文字などを入れたタトゥー、そして体長約3m、体重約20kgものニシキヘビに巻かれた姿で吉高の応援に駆け付けた。「左足の自由が利かなくなってま~す。リアルコブラツイスト!」とギャグを放ち、吉高を笑わせた。「怖い」と言いながらもニシキヘビに触った吉高は「こんなに大きい蛇が来るとは思っていなかったのですが、凄くいい質感! 蛇~もっとやってしまえっ! て感じですね(笑)」という吉高に「結構ヘビーなこと言うね……」と小島が切り返すなど、会場は爆笑の渦だった。

「さっきやらされるって聞かされたんです」と小島は言いながらもノリノリ!

巨大な蛇と小島の出現に逃げる吉高だが、興味津々で蛇に触り意外にも平気な様子?

かつては同じ事務所同士とあって、仲の良いシーンも

最後は2人揃って「蛇にピ~ア~ス」というギャグも炸裂した

(C)2008 「蛇にピアス」フィルムパートナーズ