9月29日から放送スタートする昼ドラマ『Cafe 吉祥寺で』(テレビ東京系)の製作発表記者会見が12日、都内で行われた。主演の中山エミリのほか、真山明大、水谷百輔、高木万平、池田純、加藤和樹、神保悟志が出席した。
原作は宮本夕生・ねぎししょうこによる同名コミックス。漫画が原作とあって、5人のキャラクターがかなり個性的に作りこまれていることが特徴だ。
中山エミリ演じるミーナが父から譲り受けた洋館で開いたカフェに、5人の「イケメン」従業員が集まることから物語が始まる。潔癖症のギャルソン秀太(真山)、女好きでお調子者のソムリエ真希(水谷)、同じデザートを二度作ることのできない芸術家肌のパティシエひふみ(高木)、バツ一のシェフ栗原(神保)、家出少年だった見習い従業員の純(池田)。彼らとともにハプニングを乗り越える姿が描かれる。フランスでシェフ修業をする恋人の涼(加藤)とのエピソードも絡む。
キャラクター作りの苦労は? という質問に対し、中山は「ミーナは超純粋培養で育ったお嬢様。私はそういうタイプではないので、(役作りのために)早口にならないように心がけている」と語ると、「ギャルソンなので皿の出し方ひとつにも気を使う」(真山)、「間の取り方が難しいのでお笑い番組などを見て勉強しています」(水谷)と、それぞれが苦労しながらも役作りを楽しんでいる様子だ。中でも、中山が「演技に注目してほしい」と話すなど、他の出演者からも注目を集めるのが高木。セリフの少ない役だが、「美学」「御意」などの独特なコメントと決めポーズで、撮影中以外でも周囲を笑わせているという。「帯ドラマとあってすごくセリフが多く、みんな苦労して覚えている中で、一言のセリフだけで全部(笑いを)持っていってしまう高木君に、みんな嫉妬してます(笑)」と中山が高木の演技を絶賛するも、当の高木は「セリフが少ない中で、どれだけ一言で(役の性格を)伝えるかが勝負だと思っています」といたって真剣だった。
また、15歳という若さで現場にフレッシュ感を与えている池田は「年齢も名前も自分と同じ。性格にも似た部分があるのであまり役作りはしていないですね。『純』を演じるのが『純』で良かったと言ってもらえれば」と、しっかりした口調で語った。出演者の中で唯一の帯ドラマ経験者だという神保は「長丁場の現場でプレッシャーもあるが、いい感じにまとまってきていると感じる」とベテランらしく笑顔。物語後半からの出演が多く、まだ撮影回数が少ないという加藤は「ミーナが涼に手紙を書くシーンは少し雰囲気が違う。『必ず帰ってくるから』というセリフに涼の思いを感じてほしい」と話した。
同社が昼ドラマを製作するのは今回が初めてで、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)、『おもいッきりイイ!!テレビ』(日本テレビ系)など、強力な高視聴率番組が控える昼の12時台にオリジナル番組で参戦する形になった。「ハートフルでポップなコメディーを楽しんでもらえれば」と同社の番組宣伝担当も期待を寄せている。果たして、昼帯の勢力図を変えることができるのか、注目だ。
『Cafe 吉祥寺で』は、9月29日(月)から放送スタート(毎週月~金曜 11時50分~)。主題歌は青山テルマの「You're My Only Shinin'Star」。
(取材・文/チーム丸顔)