松下電器産業は16日、トップユニット冷蔵庫「NR-3T」シリーズを発表した。価格はオープン。ラインアップ、価格などは表の通り。
同社のトップユニット冷蔵庫は、大型モデル冷蔵庫の最上段にできやすいデッドスペース部分にコンプレッサーを配置。これによってスペースの有効活用を図っている。また、コンプレッサーの発生する熱が、ほかに影響を与えにくいというメリットもある。新モデルのNR-3Tシリーズは、省エネ性能のアップ、新機能「新鮮凍結」、大容量化を特徴としている。
省エネ性能では、コンプレッサーの運転パターンの最適化と制御基板の小型化、さらにヒーターなどの制御適正化が行われており、約20%効率をアップ。さらに、冷凍温度帯(冷凍室/新鮮凍結室/独立製氷室)を、冷蔵庫の中央部分に集中させる新レイアウトの採用により、昨年モデルに比べて約30%の低消費電力化を実現している。なお、NR-503Tは、年間消費電力が380kWhとなっており、庫内容量501L以上の国内の家庭用冷蔵庫としては現時点で、最も消費電力の少ないモデルとなっている。
「新鮮凍結」機能は、融点約-15°Cの蓄冷材が封入され、アルミの約400倍の熱吸収力を持つ新鮮凍結プレートと、約-40°Cの冷気によるハイブリッド冷凍で、業務用の冷凍庫とほぼ同じ凍結スピードを実現するというもの。氷の結晶が大きくなりやすい-1℃から-5℃の温度帯を、従来モデルの3倍の速さで通り抜けるため、冷凍による食材の細胞破壊を防ぐ。また、熱いままの食材を入れた場合でも、急速に冷やされるため、周囲への影響はほとんどない。例えば、アイスクリームの横に、炊き立てのごはんを入れても問題は起こらないという。新鮮凍結室には、赤外線センサーが搭載されており「新鮮凍結オート機能」をオンにしていると、熱いものが入れたときだけ急速冷凍を行い、食品が凍ったら、通常の冷凍に切り替わる。また、コンパクトな冷却器の採用と蒸発皿の薄型化により、庫内容量もアップ。冷蔵室と野菜室の容量が、それぞれ増やされている。
タイプ | 型名 | 定格内容積 | 発売日 | 推定小売価格 |
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フレンチドア | NR-F533T | 550L | 10月1日 | 27万円前後 |
NR-F503T | 501L | 10月10日 | 25万円前後 | |
NR-F473TM | 470L | 10月1日 | 24万円前後 | |
NR-F433T | 426L | 10月20日 | 23万円前後 | |
片開き | NR-E473T | 470L | 10月1日 | 23万円前後 |
NR-E433T | 427L | 10月20日 | 22万円前後 |