Leopard ServerをゲストOSにできる「VMware Fusion 2.0」が正式リリース

VMwareは15日 (米国時間)、Intel Mac向け仮想化ソフト「VMware Fusion 2.0 (Build 116369)」を正式にリリースした。動作環境はMac OS X 10.4.11以降、同社オンラインストアでの価格は79.99米ドル。旧バージョン1.xのユーザは、無償アップグレードが可能。

約1年1ヶ月ぶりのメジャーバージョンアップとなる今回のリリースでは、機能を大幅に刷新。複数のディスプレイが接続された環境の自動検出や、ディスプレイ間でのウインドウの移動が可能になるなど、マルチディスプレイのサポートが強化された。描画機構では、DirectX 9.0cおよびシェーダモデル2に対応、ゲームなどの3D視覚効果が必要なアプリケーションを実行できる。旧バージョンとは完全な下位互換性が確保され、VMware Fusion v1.xで作成された仮想マシンも引き続き利用可能。

Mac OS X 10.5 (Leopard) Serverの実験的なサポートも追加。64ビットのIntel製CPUを搭載したMacintoshにかぎり、Leopard ServerをゲストOSとして導入可能になった。HDDイメージの初期化なしにLeopard Serverのインストールが可能になるなど、β版公開当初に比べ改良も加えられている。

ゲスト / ホスト間のデスクトップを一体化する機能「Unity」も強化、従来のWindowsに加えLinuxが実験的にサポートされ、Gnome環境下のLinuxアプリもDockから管理することが可能になった。SpacesやExposeといったMac OS Xの機能を利用するときに生じる問題の多くも、今回のリリースで解消されている。