東京・新宿の日本青年館にて13日(土)、『北斗の拳』生誕25周年イベントが執り行われた。この催しの内容は、ケンシロウとユリアの魂の結びつきを具現化した「結魂式」で、漫画では描かれなかった2人の空白の時間をメインテーマとし、会場には抽選で選ばれたファン777名と招待客らがその厳かな式を見守った。
式の演出は『テイクアンドギヴ・ニーズ』のカリスマウェディングプランナー・有賀明美が担当、さらにイベント全体のプロデュースは『ロングバケーション』『成田離婚』『お見合い結婚』『できちゃった結婚』など数々の大ヒットドラマを手がけ、現在ウェディング会社、『ストーリア』代表である杉尾敦弘氏が担当。これまで誰も見たことのない『ウェディング(結魂式)』が執り行われた。
司会進行は筋肉芸人としても知られるペナルティと、元フジテレビアナウンサーの八木亜希子。ペナルティの2人は「マネージャーからケンンシロウとユリアが結婚するので司会をやって、と言われて冗談かと思った」とはじめは驚いたそう。「僕たちは『北斗の拳』世代。毎週ジャンプが発売される月曜日が楽しみで仕方なかった」と大ファンであることを明かした。
八木亜希子は司会をやるにあたり、また1巻から読み直したそうで、周りの人からは「ケンシロウとユリアの結婚式の司会するんだって!?」と、とても羨ましがられ、「熱いファンが多いんだな、と再認識しました」と語った。
漫画家の原哲夫氏は「世紀末の話だし、結婚はできないと思っていた。今日はついにこの日を迎えられて嬉しい。応援してくれたみんなのおかげ」とファンに感謝。原作者の武論尊氏も「25年前は結魂式ができるなんて思ってもいなかった。毎週毎週、最終回のつもりで全力で書いていた」と当時を振り返り、今日のこの日を喜んでいた。
また、この結婚式の発案者でもあり、『北斗の拳』の生みの親でもある堀江信彦(ノース・スターズ・ピクチャーズ/コアミックス代表取締役社長/『真救世主伝説 北斗の拳』シリーズ製作総指揮)は、「『北斗の拳』のファンは皆"北斗の子"。子どもたちにケンシロウとユリアの結魂式を見せてあげたかった」と語った。
結魂式では、梶浦由記、Jealkb、mina☆museらがLIVEを行ったほか、『マッスルミュージカル』も披露されステージを盛り上げた。また、三代目魚武濱田成夫の闘う詩の朗読や、著名人からのお祝いメッセージが多数送られ、生誕25周年に相応しい盛大な結魂式となっていた。
最後には、アニメ『北斗の拳』の主題歌を歌ったクリスタルキングのムッシュ吉崎をはじめ、ゲスト、観客が全員で「愛をとりもどせ」を大合唱し、盛大なうちに幕を閉じた。ファンの間で語り継がれつつ漫画には描かれなかった空白のひとつがようやく今回埋まることになったが、あとひとつ残された"空白の1年"は10月に公開される映画、『真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』で描かれる予定となっている。
『真救世主伝説 北斗の拳 ZERO ケンシロウ伝』
5部作最終章として、10月4日(土)に池袋シネマサンシャイン先行上映を経て、10月11日(土)より全国一斉ロードショー。漫画では描かれなかった空白の時、スクリーンで初めて明かされる真実、そのときケンシロウが死神という名の救世主となった!!
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