VideoLANプロジェクトは15日 (フランス時間)、オープンソースのマルチメディアプレイヤー「VLC media player 0.9.2」をリリースした。動作環境はWindowsやMac OS X、BeOS、その他LinuxなどのUNIX系OS。プラットフォーム別に用意されたバイナリパッケージは、同プロジェクトのWebサイトおよび各地のミラーサイトからダウンロードできる。
今回のリリースは、2006年12月にリリースされたv0.8.6以来の大規模なアップデート。バージョン0.9系は、すでに開発者向けに数種類の版が公開されていたが、v0.9.2が一般ユーザ向けの正式バージョンという位置付け。
新機能としては、ユーザインターフェイス用ツールキットに「Qt」を採用、Windows版とLinux版のメニューバーや各種ダイアログの外観が一新された。フルスクリーン切り替えボタンが追加されるなど、操作性の変更も行われている。プレイリスト機能も改良され、文字入力に応じ検索結果が更新されるライブサーチ機能が追加されたほか、YouTubeやGoogle VideoといったWebサイトのURLをスクリプト処理することが可能になった。
FFMpegプロジェクトの成果も取り入れられ、M2TSやDirac、Atrac3、H.264 PAFF、APEオーディオ、RealVideo、VC-3やFrapsなどのビデオ / オーディオコーデックがサポートされた。ほかにも、映像再生時にさまざまな表示効果を加えるビデオフィルタの追加や、VLCKit (Mac OS XのCoreAnimationベースの出力機能) が追加されるなど、開発者向けのサポート強化も実施されている。