Appleは12日、iPhoneの最新版ファームウェア「iPhone 2.1 ソフトウェアアップデート」を公開した。対応機種は初代iPhoneおよびiPhone 3G、登録ユーザにはiTunes経由で無償提供される。アップデート後のシステムバージョンは2.1 (5F136)。
今回のアップデートは、9日に実施されたスペシャルイベント「Let's Rock」で告知されていたもの。当日発表されたiTunes 8 / iPodシリーズの新機能「Genius」に対応、AppleがiTunes経由で収集した楽曲データをもとにサウンドライブラリを分析、推奨する曲の再生リストを自動作成する「Geniusプレイリスト」が作成可能になった。
システム全体の見直しにより、内蔵バッテリーの消費量が低減。ほとんどのユーザの場合、バッテリー寿命が劇的に向上するという。iTunesと同期するときのバックアップに要する時間も、大幅に短縮されているとのこと。通話発信時のエラーおよび通話中のエラーによる回線切断の発生頻度が減少、3G信号強度表示の正確性も向上しているという。パスコード入力に10回失敗したときデータを消去するオプションも、新たに追加されている。
収録アプリケーションの改良も行われた。メール送受信機能「メール」の信頼性が向上、POPおよびExchangeアカウントのメール取得が安定したほか、アドレス帳機能「連絡先」で住所データの読み込みおよび検索速度が向上した。日本語入力システムも改良、従来は単文節変換のみ対応していたが、連文節変換のサポートにより長いセンテンスも一括変換できるようになった。