コーレルとアイ・オー・データ機器は11日、プレス向けに両社の新製品を紹介する「Digital Media Product Press Preview」を開催した。
コーレルは、10月17日発売のデジタル写真編集・修正ソフト「Corel Paint Shop Pro Photo X2 Ultimate」を展示。従来モデル「Corel Paint Shop Pro Photo X2」に、オブジェクト切り抜きプラグイン、データ復元ソフトウェアなどの新機能を追加し、RAWファイルのサポートを大幅に強化し、155の新コンテンツが加わっている。価格は通常版が2万790円、特別優待/アップグレード版が1万5,540円、アカデミック版が1万2,390円、ダウンロード版が1万2,000円、アップグレードダウンロード版が9,800円。
オブジェクト切り抜きプラグインには、Imageskill Software Companyの「BackgroundRemover」を採用。画像の中から切り抜きたい部分の一部をマウスで指定するだけで簡単に切り抜ける。いままで時間がかかっていたような画像でも素早く切り抜けるようになっている。
データ復元ソフトウェアには、LC Technology Internationalの「PHOTORECOVERY LE」を採用。間違って消してしまったメモリカード内の画像、音声ファイルなどを、独自アルゴリズムで可能な限り復元してくれる。通常の復元ソフトとは違い、PCのHDDは対象外。メモリカードに特化している。対応メディアは、SD、miniSD、microSD、コンパクトフラッシュ、メモリースティック、MMC、xD、SmartMedia、Microdrive。
このほかコーレルは、12日発売のハイビジョン対応ビデオ編集ソフト「Ulead VideoStudio 12 Plus」、8月15日に発売した統合デザインソフト「CorelDRAW Graphics Suite X4」、7月30日にダウンロード版が公開された圧縮・解凍ユーティリティ「WinZip 11.2」を展示した。
「Ulead VideoStudio 12 Plus」は、従来モデル「Ulead VideoStudio 12」にBlu-ray Discの作成でき、H.264が18,000kbpsまで対応可能となったほか、FLVファイル出力機能が追加され、ビデオフィルタやテンプレートが大幅に増加している。価格は通常版が2万790円、特別優待/アップグレード版が1万5,540円、アカデミック版が1万2,390円、ダウンロード版が1万2,000円、アップグレードダウンロード版が9,800円。
アイ・オー・データ機器
アイ・オー・データ機器は年内発売予定のMac OS X用地デジキャプチャーBOX「GV-MACTV」を参考出展。アンテナをつなげてUSBポートを使ってMacに接続することで、地上デジタル放送の番組をハイビジョンのまま視聴・録画できる。サイズは約98×25×92mm。デザインはMacとの組み合わせでも違和感がないようホワイトをベースにし、B-CASカードが完全に内部に格納できるスロットイン構造のコンパクトな筐体となっている。本体は少し傾斜がつけられているが、その角度はiMacのキーボードと同じ角度にするなど、デザインにはこだわっているのだ。
EPGに対応し、番組表から視聴予約、録画予約が可能。録画した番組は、タイトルの変更やコメントの追加を行え、さらにこれらタイトルやコメントなどからグループ分けができる。ただし、製品名、サイズ、機能など、開発中のため、変更になる場合があるとのこと。価格も未定だが、Windows版よりも少し高めになるとした。
このほかアイ・オー・データ機器では、11日にリニューアルしたWebサイト作成・更新ASPサービス「アイオーWebパイロット」、Windows用地デジキャプチャーボード「GV-MVP/HX」(PCIバス版)および「GV-MVP/HS」(PCI Express版)、USBタイプ「GV-MVP/HZ」を展示していた。従来と比べ、テキスト中心の管理画面からグラフィカルなインタフェースに変更。ウィザードに従うだけで、専門的な知識がない初心者でもサイトが作成できるデモを実施した。価格は初期費用が1万2,000円、月額費用6,000円。
Windows用地デジキャプチャーのデモコーナーでは、1台のPCに「GV-MVP/HX」「GV-MVP/HS」を各3枚、「GV-MVP/HZ」を2基接続し、全8基の地デジキャプチャーが可能なマシンのデモを実施していた。