6日、アニメ映画『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』が公開され、東京・池袋シネマサンシャインにて舞台挨拶が行われた。

『劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇』は2007年放送のテレビアニメ『天元突破グレンラガン』の前半部分をまとめた総集篇。総集篇とはいえアフレコはオール録り下ろし、新作カットはテレビ版の1話分にも及んでおり、ストーリー展開にもひねりが加えられているなど、サービス満点の内容となっている。

メインビジュアルから。劇場版ではもともと展開の速いテレビシリーズをさらに凝縮。オリジナル展開や新メカなど独自の要素もミックスされている

<あらすじ>
遠い未来。地中の集落・ジーハ村に内気な少年・シモンと地上の存在を信じて疑わない男・カミナがいた。ふたりは村の天井から落ちてきた巨大メカ・ガンメンと少女・ヨーコに出会い、シモンが掘りあてたメカ・ラガンに乗って地上へと飛び出す! これはまだ自分の運命に気づかぬ男の物語――。

舞台挨拶には、テレビ版と劇場版の主題歌を担当したタレントの中川翔子が、作中のヒロイン「ニア」のコスプレで登場。自身も『グレンラガン』の大ファンとして今回の映画化と主題歌の続投を喜んだという中川は「(テレビ版の)『空色デイズ』という曲に出会っていろんな意味で人生が大きく変わりまして、生きていくことをより前向きに考えられるようになりました。今回の主題歌『続く世界』はヨーコの気持ちになって録音しています。とにかく期待しまくって見てください。それ以上のすばらしい世界が待っています!」と感激のコメントを披露した。

左よりカミナ役・小西克幸、ヨーコ役・井上麻里奈、ニア役・福井裕佳梨

左より主題歌『続く世界』を歌う中川翔子、構成・脚本の中島かずき、監督の今石洋之

一方の制作陣は単なる総集篇映画に留まらない、ファンの期待以上の作品を目指したとのこと。脚本の中島かずき氏の「監督のプランを聞いて『これをやったら大変なことになりますよ?』と言って脚本を書いたらやっぱり大変になって、それを監督に投げたらムッとしてたんですけど、自分が言ったことなんでがんばって作ってくれたようです」とのコメントに、今石洋之監督も「『面白くするならここまでしなきゃダメでしょ?』って話をして、いざ脚本が上がったら『こんなにあるの?』みたいな(笑)。つぎはどうしようとも思いますが、とりあえず一試合完全燃焼なんで、二試合目は二試合目のときの完全燃焼をするということですね」と心境を語った。後篇となる『螺巌篇』は2009年ゴールデンウイークの公開を予定している。

テレビシリーズ放送終了後も人気が絶えない作品だけあって、この日も歓声が絶えない舞台挨拶に。主人公のシモン役・柿原徹也もビデオメッセージで参加

このほか、公開館では来場者特典として「大グレン団!螺旋ポイントカード」を配布中。『紅蓮篇』2回目の鑑賞時に提示することで、特製ポストカードがもらえるだけでなく、『紅蓮篇』2個と『螺巌篇』1個の捺印を集めることで『螺巌篇』公開時に特製グッズがプレゼントされる。現在のところ主要都市での公開が中心となっているが、この秋には公開館も順次全国へと広がる予定なので、ファンは公式サイトをチェックして足を運んでみてはいかがだろうか。

こちらが「大グレン団!螺旋ポイントカード」。『グレンラガン』のシンボルカラーと言える赤を大胆に活用

ポイントカードの裏にはスタンプ捺印スペースと、来年の『螺巌篇』公開予定時期までのカレンダーという構成

(c)GAINAX・中島かずき/劇場版グレンラガン製作委員会