重量やバランスをアコースティックバイオリンに近づけたサイレントバイオリン。写真は、専用ソフトケースなどが付属するセットモデル「SV150S」

ヤマハはサイレントバイオリン「SV150」を10月10日に発売する。標準価格は12万0,750円。

同製品は小音量で楽器演奏・練習ができるサイレントバイオリンの次世代モデルだ。特徴は、従来モデルではサイレントバイオリンの本体内に格納していたコントロール部分を、コントロールボックスとして外付け型にしていること。この設計により重量が軽量化され、一般的なアコースティックバイオリンの重量に近くなっている。またネックや指板、ブリッジ、弦といった演奏に関わるパーツにアコースティックバイオリンと同じ材質を採用。ピックアップには自然なバイオリン発音が得られる新開発ピエゾピックアップを搭載する。一般的に市販されているアコースティックバイオリン用の肩当てが装着でき、重量バランスを近づけることにより、違和感のない演奏が可能だという。同製品のサイズは206(W)mm×116(D)mm×589(H)mm、重量は約490g。

コントロールボックスには楽曲演奏や各種エフェクタ、チューナ、メトロノーム機能を搭載。エフェクタはコンサートホールの響きを再現する「Large Hall」や、音を歪ませる「Over Drive」など24種類を収録。SDカードスロットを備え、MP3やMIDIファイルを再生しての練習やアンサンブル演奏も可能となっている。コントロールボックスには楽器入力に加え、ヘッドホン出力およびラインアウトが用意される。コントロールボックスは単三乾電池2本、またはACアダプタで駆動する。

製品にはコントロールボックスのほかイヤフォン、接続ケーブル、クラシックやポピュラーの名曲8曲を収録したSDカードおよびその楽譜が付属する。本体カラーはブラウン/ブラック・スパークル/ワインレッドの3色を用意。また別売専用ソフトケース(標準価格1万3,440円)もホワイト/ブラックの2色が用意される。2009年1月には各色の本体に肩当て、専用ソフトケース、弓、松脂などを加えたセットモデル「SV150S」も発売予定、こちらの標準価格は14万4,900円。