米Appleは9日(現地時間)、iPod touchならびに関連アクセサリの新製品を発表した。新型iPod touchは基本デザインやサイズは従来のモデルを踏襲しているものの、若干薄型となり、ハードウェアのボリューム調節キー、簡易スピーカーを内蔵している点で特徴がある。また本体ソフトウェアもバージョンが2.1に上がっている。用意されるモデルは8GB、16GB、32GBの3種類。日本市場向けには9月下旬より出荷が開始される。このほか、iPod関連オプションとして新型イヤホン2種類などが発表されており、iPod classicやiPod shuffleのアップデートも行われている。
第2世代となった新型iPod touchだが、基本デザインや液晶パネルサイズ、ソフトウェアなどの仕組みは従来からほぼそのままだ。ボリューム調節が本体横のハードウェアキーで行えるようになって使い勝手が向上したほか、iPhone同様に簡易スピーカーを内蔵したことで複数人が同時に音楽や動画を楽しめるようになった。UIも若干改良されており、大きなところではiTunes 8で導入されたGeniusのプレイリストに対応する。プレイリスト再生時にはGeniusのマークがtouchで演奏中の楽曲に表示される。
その他の新機能としては、「Nike+」の名称で知られるスポーツ用アクセサリの機能を標準でiPod touch内に搭載していることが挙げられる。Nike+は専用シューズなどとの組み合わせで運動量などを計測する別売アクセサリで、iPodでの利用にあたっては端子部分に専用アタッチメントを追加する必要があった。touchではこれを標準機能として取り込んでおり、ソフトウェア込みでNike+を利用できるようになる。
またソフトウェアのバージョンが2.1にアップグレードされており、「多数のバグ修正、特にiPhone 3Gでの電波受信問題を解決するなど、パフォーマンス面で大きく向上している」と同社CEOのSteve Jobs氏は説明する。ソフトウェアのアップデートは旧バージョンのユーザーも可能で、2.0のユーザーの場合は無償、1.xのユーザーの場合は9.95ドル(日本では1,200円)で可能。9日当日よりアップデータの提供が開始されている。また同様にiPhone / iPhone 3Gユーザーにも2.1アップデータが用意されている。こちらはバージョンアップは無料だが、提供開始日は米国時間の12日からとなる。
販売価格は8GBモデルが229ドル(同2万7,800円)、16GBモデルが299ドル(同3万5,800円)、32GBモデルが399ドル(同4万7,800円)となる。米国では発表同日からの提供開始となっているが、日本市場では9月下旬からの出荷となる見込みだ。
また同日、App Storeからダウンロードされたアプリケーションの数が1億を突破したことが報告されている。マイルストーン達成はApp Storeのオープンからわずか60日後のことで、新たなビジネスチャンスとして急速に利用が拡大していることがわかる。