ソニーは、有効2,460万画素35mm判フルサイズCMOSセンサーを搭載し、本体重量約850gの軽量化を達成したデジタル一眼レフカメラ「α900 (DSLR-A900)」を10月23日より発売する。推定市場価格は約33万円。

α900 +カール・ツァイスレンズ「SAL2470Z」(別売)

「α900」が搭載するCMOSセンサー「Exmor(エクスモア)」は、カラム(列)ごとにAD変換を行なう「オンチップ・カラムAD変換」により低ノイズを実現した。撮像素子サイズは35.9×24.0mm、有効画素数は2,460万画素。画像処理エンジン「BIONZ」を2個搭載し、高速処理を実現している。また、フルサイズセンサー搭載機としては初めてボディ内手ブレ補正機構を搭載。シャッター速度に換算して約2.5〜4段分の効果を持つという。連続撮影は、最高で秒5コマ。シャッターユニットは約10万回の耐久性能を持つ。

ボディは、外装の前部、後部、上部カバーに信頼性に優れたマグネシウム合金を採用。各操作ボタン、ダイヤル部などに水滴やホコリが入りにくいシーリング部材を使用し、防滴・防塵に配慮している。ボディサイズは156.3(W)×116.9(H)×81.9(D)mm、重さは約850g(本体のみ)。バッテリーには大容量インフォリチウムを採用し、1回のフル充電で約880枚(CIPA規格)の撮影が可能。バッテリー残量は1%単位で表示される。

オートフォーカスの測距点は9点+10点アシスト。アシスト測距点は9点の測距点をサポートする。中央の測距点には縦横それぞれ2本のAFセンサーをクロス配置したほか、高精度のF2.8対応センサーを横位置に配置した。光学ファインダーの視野率は100%、倍率は0.74倍で大きな視野を実現。フォーカシングスクリーンにはピントの山がつかみやすい「スフェリカルアキュートマット」を採用。別売アクセサリーとして方眼入りのLタイプ、「スーパースフェリカルアキュートマット」を採用したMタイプのフォーカシングスクリーンも用意される。

背面の液晶モニターは約92.1万ドット、3.0型「エクストラファイン液晶」。モニターの情報表示は詳細表示(標準)のほか、大きな文字・アイコンに切り換えられる。新たに搭載した「インテリジェントプレビュー機能」は、ヒストグラムと共に画像を表示した状態で、露出、ホワイトバランス、階調を補正する「Dレンジオプティマイザー」の設定が変更でき、効果がシミュレーション表示できる。Dレンジオプティマイザーはさらに進化。判定アルゴリズムと自動補正能力を改良した。カラーモードである「クリエイティブスタイル」は、13種類のベーススタイルが用意された。

そのほかアクセサリーとして、縦位置グリップ「VG-C90AM」(3万9,900円)、汎用のワイヤレスフラッシュシンクロシステムをホットシュー(ISO518)で接続するホットシューアダプター「FA-HS1AM」(1万3,650円)などが用意される。

正面

背面

上面

2種類のメモリーカードに対応

35mm判フルサイズCMOSセンサー(右はAPS-Cサイズ)

ペンタプリズム

本体の外装にはマグネシウム合金を採用

測距点は9点+10点アシスト

情報表示の「クイックナビ」画面

「インテリジェントプレビュー」画面

別売の縦位置グリップ「VG-C90AM」

「VG-C90AM」を装薬した状態

ホットシューアダプター「FA-HS1AM」